2018年10月19日(金)

お手軽か 冒険か 社内恋愛が増えている

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2015/11/12 6:30
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社会人はどこで出会いを見つけるの? そんな疑問を抱く内定者は少なくない。確かに社会人になるとプライベートに割ける時間は学生時代に比べて少なくなる。社会人はいつ、どこで、どんな恋愛をしているのか。実態を探るべく若手ビジネスパーソンを直撃した。

大手人材会社に今春入社した女性は学生時代から2年間付き合っていた恋人と入社後まもなく別れた。時間を持て余していた学生時代とは打って変わり、4月以降は仕事漬けの日々。残業もあり、思うように自分の時間を確保することができない。「『忙しい感』を全面的に出してしまっているのか、学生時代に比べて男性からデートに誘われることも少なくなった」。やはり社会人になると恋愛は難しくなるのだろうか。

■会社では敬語

「会社の先輩とひそかに2年間お付き合いをしています」。IT(情報技術)系企業入社3年目の女性はうれしそうに打ち明ける。入社1年目で同じプロジェクトチームになったことをきっかけに、残業やランチなど相手と共に過ごす時間が増え、自然と互いの距離を縮めていった。2人の関係を決定づけたのは一昨年末。彼が「2人で忘年会をしよう」と誘ってきた。これでお互いの気持ちはなんとなくわかった。「どちらが何を言うでもなく、付き合うことになったんです」

とはいえ社内恋愛では気を使うことも多いという。若く優秀な彼は社内でも一目置かれた存在。女子社員からの人気もある。もし社内で2人の関係がバレてしまえば、女子社員から嫌がらせを受けるかもしれない。だから社内では、あえて彼とは必要以上の会話はしない。プライベートではため口で話すが、社内では敬語。しらじらしく振る舞うことが2人にとってスリルになり、一層気持ちを高めているようだ。

大手テレビ局で働く入社4年目の男性も秘密の社内恋愛を楽しんでいる。人気業種に就職しただけに、入社前までは「女性に不自由はしないだろう」とタカをくくっていた。しかしふたを開けてみると現場は過酷だった。3カ月間、全く自宅に帰れないこともあり、入社後2年間はプライベートがほぼゼロ。「もう結婚も恋愛もできない」。自信を失っていた。そんなときの飲み相手は「僕の仕事を分かってくれている」という社内の女性。仕事や恋愛の悩みを打ち明けているうちに、気がついたらその女性と付き合っていた。

2つのケースはお互いが未婚者。ゆくゆくは結婚もあるかもしれない。一方で、そうスムーズには事が運ばない人も少なからずいる。

■禁断の恋

「すでに自分のことをある程度知ってくれている人の方が恋愛しやすいし、信頼できる」。こう話すのは都内で接客業に就く入社2年目の女性。入社1年目のときに職場で他部署の先輩社員に一目ぼれし交際に発展した。週に3回ほどデートを重ねているという。

充実した日々を送っているが、その事実を軽々しく他人に言えない事情がある。それは彼が子持ちの既婚者だから。会社に知られたら危ないのでほかの社員に見つからないよう、待ち合わせるときは勤務先の最寄り駅から離れた場所で落ち合う。駅構内で別れるときは、目立つ大きな出入り口ではなく、少し離れた人の出入りの少ない入り口を使う。「この恋が実らないことは分かっているんです」。ではなぜ彼女はこの恋愛を続けるのか。「新たな出会いを探しにいくのは面倒くさいから」

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