2019年9月16日(月)

フェイスブックの野望、電話やメールを時代遅れに

2015/11/6 12:00
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VentureBeat

米フェイスブックは電話番号を知らない相手にも連絡できる新たな機能「メッセージリクエスト」を導入する。相手の名前さえ分かれば、フェイスブックの無料対話アプリ「メッセンジャー」を使ってメッセージを送ることができる。これに伴い、メッセージの受信箱が一つにまとまり、(今まで優先度が低いメッセージを振り分けていた)「その他」フォルダはなくなって、送信者に知られずに新たなメッセージのリクエストを受けたり無視したりできるようになる。

対話アプリ「メッセンジャー」のプラットフォーム戦略を発表するフェイスブックのザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)

対話アプリ「メッセンジャー」のプラットフォーム戦略を発表するフェイスブックのザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)

■メッセージを世間の共通連絡基盤に昇格

メッセンジャーを統括するデビッド・マーカス氏は、フェイスブックでつながっている人や、同期されている携帯機器でつながりのある人から受け取ったメッセージだけが直接受信箱に入ることを明らかにした。それ以外の全てのメッセージはスパムを排除した上で保留される。

フェイスブックが急速にメッセンジャーへシフトしていることは、かなり明白だ。同社が、このサービスを友達同士だけでなく企業とのやりとりや、仕事で使う主な手段にしたいと考えているからだ。同社が持つメッセンジャーのプラットフォーム(基盤)はより多くの企業を取り込み、外部サービスと一体化する方向に進化し始めている。そのため、今回のメッセージリクエスト機能の追加は有益となりそうだ。

もっとも、この機能はプライバシーに関する懸念を引き起こす可能性が高い。好ましくない理由で手当たり次第につながろうとする人から不快な嫌がらせを受ける恐れがあるのが主な理由だ。

一方、メッセージの処理が効率化されるのは利点だろう。つながりがある人(イエス)からのメッセージなのか、それとも見知らぬ人(ノー)からなのかを識別し、それにしたがってメッセージが振り分けられるからだ。

フェイスブックの新しいメッセンジャーの画面

フェイスブックの新しいメッセンジャーの画面

メッセージに対して「無視する」を選択すると、ある種の反応をしたサインを送信者に送ることになると懸念して、保留中のリクエストの処理をためらう人もいるだろう。だが今回のアップデートに伴い、無視するのはスライドするだけにすぎず送信者には何も伝わらないことになる。

フェイスブックは世界の数十億人をもっと快適につなげることを目指しているため、われわれのデジタル上の行動様式を変えることにも取り組んでいる。今は誰かと知り合いになれば、電話番号や電子メールのアドレスを尋ねるかもしれない。彼らをフェイスブックに追加する場合もあるだろう。だが、この2つを1つにまとめ、もっと親しく会話してもいいはずだ。フェイスブックのメッセージリクエストはこれを促す機能だが、友達申請して承認してもらう手続きを踏むために誰かに頼らなくてもよい。今後はすぐに本題に入り、メッセンジャーを通じて即座にやりとりできるのだ。

By Ken Yeung

(最新テクノロジーを扱う米国のオンライン・メディア「ベンチャー・ビート」から転載)

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