2019年6月25日(火)

ウィンドウズ10、3カ月で失速 シェア8%止まり

2015/11/5 6:30
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VentureBeat

米マイクロソフト(MS)の新しい基本ソフト(OS)「ウィンドウズ10」の無償アップグレードは、期待していたほどユーザーを取り込んでいないようだ。提供開始から3カ月後の市場シェアは8%弱にとどまることが、米調査会社のネット・アプリケーションズがまとめた最新のデータで明らかになった。

■スタートダッシュは好調だったが…

ウィンドウズ10は発売から4週間で7500万台以上のパソコンにインストールされ、10週間後には1億1000万台を突破した。もっと最近の数値はまだ入手していないが、マイクロソフトは同OSを搭載した端末を「今後2~3年間で」10億台にするという目標を掲げている。ただし、これにはパソコンだけでなく、スマートフォン(スマホ)やゲーム機などほかの端末も含まれる。

9月のウィンドウズ10の市場シェアは6.63%で、10月には1.31ポイント増えて7.94%になった。こうしたシェアの伸びは既に大幅に減速している。発売当初の1カ月では5ポイント弱増えたが、2カ月目と3カ月目にはそれぞれ1ポイント強の伸びにとどまった。この減速を受け、マイクロソフトは中国でウィンドウズ10を普及させるためにインターネット検索大手の百度(バイドゥ)と提携したり、ウィンドウズ7や8.1のユーザーの移行を促すためにウィンドウズ10を「推奨される更新プログラム」にしたりする方針を明らかにしている。

OSの世界市場シェア(2015年10月)

OSの世界市場シェア(2015年10月)

ウィンドウズ10のシェアが上がれば、当然ながら旧OSのシェアは下がる。ウィンドウズ8のシェアは0.06ポイント減の2.54%、ウィンドウズ8.1は0.04ポイント減の10.68%で、10月末時点の両OSのシェアは計13.22%となった。これは来年には10%を下回るだろう。もっとも、20%台に達したことさえなかった(最高は5月の16.45%だった)ことを考えれば、これはいささか滑稽だ。

ウィンドウズ10の提供が始まる前の6月には、ウィンドウズ7のシェアは60%を超えていたが、この水準に戻る可能性も低い。8月のウィンドウズ7のシェア下落幅は全てのOSの中で最大で、シェアは0.82ポイント減の55.71%となった。

■「7」が主役の時代は続く

ウィンドウズ10の台頭は避けられないが、当面はウィンドウズ7が「最も人気のあるOS」の座を維持することになりそうだ。ウィンドウズ7のシェアは2012年9月にXPを上回って以来、一度も下がることなく一貫して上昇してきた。だが、10月にはついに15年初めの水準(1月は55.92%だった)を下回った。

ウィンドウズビスタのシェアは0.01ポイント増の1.74%で、ウィンドウズXPは0.53ポイント減の11.68%だった。ウィンドウズ10への無償アップグレードはビスタとXPには適用されていないが、企業はまだ14年4月のウィンドウズXPのサポート打ち切りへの対応を終えていないため、MSはXPのシェアが年内は2ケタを維持するとなお見込んでいるようだ。

ウィンドウズ全体のシェアは8月にやや低下し、0.12ポイント減の90.42%となった。「マックOS X」は0.28ポイント増の8.00%で、リナックスは0.17ポイント減の1.57%だった。

ネット・アプリケーションズは顧客のために約4万のウェブサイトをモニターすることで、月1億6000万人のユニークビジターから集めたデータを活用している。これは同社がユーザーベースの市場シェアを測定しているという意味になる。

アクセス数に基づく市場シェアの方が知りたいなら、調査会社スタットカウンターからデータを得る方が良いだろう。同社は毎月150億ページビューをチェックしている。

By Emil Protalinski

(最新テクノロジーを扱う米国のオンライン・メディア「ベンチャー・ビート」から転載)

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