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今季米ツアー、ファウラーの年に 着実に確かな成長
米ゴルフウイーク誌記者 ジム・マッケイブ

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2015/11/5 6:30
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男子ゴルフの米ツアーでは昨季、2選手の派手な活躍が目立った。メジャー大会で2勝(マスターズ、全米オープン)を挙げ、勝ちを逃した他のメジャーでも首位争いを演じたジョーダン・スピース(22、米国)と、そのスピースを全米プロ選手権で振り切り、わずかな差ながら現在、世界ランキング首位に立っているジェーソン・デー(27、オーストラリア)だ。プレーオフも制したスピースはボーナスの1000万ドル(約12億円)も含めれば、約2200万ドルも稼ぎだしている。

一方で、2人の陰に隠れてしまったとはいえ、リッキー・ファウラー(26、米国)が存在感を示し、飛躍を遂げた1年でもあった。

実力が人気上回るとの期待、現実に

デビューは21歳。当時から、存在感はあった。派手な色のウエアを身にまとい、長い髪をなびかせる。日曜日は母校オクラホマ州立大のチームカラーであるオレンジのウエアでプレーするなど様々な話題を振りまき、カリスマ的な空気も漂わせていた。しかしながら、実力が伴わない。2013年ごろまではトップ10にもなかなか入れず、人気とのギャップが縮まらなかった。

ただ、負けてもそこに何かがあったのは確かだ。伸びしろがあるというか、ポテンシャルの高さを随所に見せていたのである。また、練習熱心で知られ、メディアへの対応もいい。人気先行だった頃、批判的な記事をあまり目にしなかったのは、そうした彼のゴルフへの真摯な向き合い方が評価されてのことではないか。彼ならいずれ実力が人気を上回るのでは、という期待感もその裏には込められていたはずだ。

はたして今、それが現実となりつつある。昨季の米ツアーでは、優勝賞金がそれぞれ180万ドル、148万5000ドルと高額なプレーヤーズ選手権とドイツ銀行選手権(プレーオフ2戦目)を制し、総額で577万ドルを稼ぐと、賞金ランキングで4位に入った。また、欧州ツアーにも参戦すると3戦で1勝。80万ドル以上の賞金を手にしている。

ラウンド中に軌道修正、粘り強さ発揮

覚醒へと導いたのは、コーチの存在か。ファウラーは13年12月から、かつてタイガー・ウッズ(米国)らを指導したブッチ・ハーモン・コーチと組むようになった。以来、「失敗があったとしても、どこがどうおかしいのか、どこをどう直せばいいのか、分かるようになった」とファウラーは話している。以前のように崩れたらそのままではなく、ラウンド中に軌道修正し、粘り強いゴルフができるようになったのは、大きな成長だった。

世界ランクでも現在5位。おそらくこのままいけば来年、リオデジャネイロで行われる五輪にも、スピースらとともに米代表として選ばれるだろう。

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