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ひと味欠ける錦織の秋 気がかりは精神面の疲れ

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2015/10/27 6:30
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男子テニスの錦織圭(日清食品)は26日開幕のスイス室内(バーゼル)を欠場、今季レギュラーツアーは残り1大会(マスターズ・パリ大会、11月2日から)のみとなった。世界ランキング17位から始まった昨季は、終盤の追い上げで年間獲得ポイント上位8選手によるATPツアー・ファイナル(11月、ロンドン)に滑り込んだが、今季はやや息切れ気味だ。世界5位でスタートしたものの、重要な局面で集中力が高まらない場面が目立ち、まだツアー・ファイナルの出場権を確保できていない。

獲得ポイントは7割以上が前半戦

ツアー・ファイナルは1970年、東京で始まった。錦織の活躍を機に、テニスの男子ツアーを統括する男子プロテニス協会(ATP)が45年の歴史を掘り起こしている。もちろん、錦織がこの大会に出るとにらんでのことだ。

錦織の現在の世界ランクは6位だが、ツアー・ファイナル出場ランクは7位タイ。9位以下の選手とは1400ポイント以上の差があり、9位リシャール・ガスケ(フランス)が残り全試合に勝ち、錦織がパリで早々と負けでもしない限り、2年連続となるツアー・ファイナルには行けるだろう。

肩の故障で欠場するスイス室内も「大事をとって」が理由。要するに、しっかり休むためだ。昨年も同大会には出ておらず、失うポイントはない。ならば、リフレッシュを優先して、昨年合わせて760ポイントも稼いだマスターズ・パリとツアー・ファイナルという大きな大会に臨みたいのだろう。はた目にも、最近の錦織はややプレーに切れを欠くのが目立っていたから。

昨年は7月末のシティ・オープンから10月のマスターズ上海大会までに2050ポイントを獲得したが、今季は1140ポイントにとどまった。その代わり、今季はこれまでのポイントの7割以上を前半戦で稼いでいる。7月半ばまでのウィンブルドンは2回戦で棄権したものの、8月のシティー・オープン(優勝)、マスターズ・カナダ大会(ベスト4)で盛り返した。その辺りから、プレー自体は悪くないにのに、しっくりこないのだ。

「良くなっている」とはいうが…

10月の楽天ジャパン・オープンで準決勝敗退した後も「(大会前に日本で10日間ほど練習し)モチベーションも上がったし、テニスは良くなっている」と話した。楽天オープンとマスターズ上海では、それぞれ初顔合わせで勢いのある若手をしっかりと退けてもいる。問題は全米オープン以降、重要な局面を取り切れないと精神面で引きずってしまうケースが以前より多いことだ。

マッチポイントを握りながら第4セットを落として、ズルズルと負けた全米オープン1回戦のブノワ・ペア(フランス)戦。楽天オープン準決勝、相手がペアの可能性が出てくると、「うーん、どっちかというとやりたくない。嫌な思いがある」。まず錦織の口から出たのは、ネガティブな言葉だった。

全米オープンとはコートのサーフェス(表面)やボールが違うし、こてんぱんにやられたわけでもない。体調は悪くなかったのだが、気持ちの切り替えができていなかった。

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