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攻めの小平と業師・池田、日本オープンで名勝負
編集委員 吉良幸雄

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2015/10/21 6:30
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1メートル足らずの短いウイニングパットを決め、グリーン上で小さくガッツポーズする小平智(26)に、視線を落とし敗戦をかみしめる池田勇太(29)。男子ゴルフ国内最高峰の伝統のメジャー大会、第80回日本オープン選手権(兵庫・六甲国際GC東、7349ヤード、パー72)は終盤、若き実力者の一騎打ちとなったが、2人が13アンダーの首位で並び迎えた最難関ホールの18番(490ヤード、パー4)でくっきり明暗が分かれた。

小平メジャー2冠、池田は連覇逃す

豪快なドライバーショットでフェアウエーをとらえた小平に対し、池田のティーショットはあごの高い左のクロスバンカーに。この危険なワナにつかまり、ボギーやダブルボギーをたたいた選手は数知れず。「(パーオンは)100%厳しいだろうけど、やれるところまで」

池田は6番アイアンのフェースをやや開き、渾身(こんしん)のショットを放ったが、グリーンをとらえることはできない。小平は「バーディーをとって自分が優勝することしか考えなかった」。残り179ヤード、7番アイアンの第2打はフェードでピンに寄せるイメージで打ったという。追い風に乗ってピン奥15メートルまで転がったものの無難な2オンだ。

業師・池田にとってフェアウエーから残り30ヤードの第3打は腕の見せどころだったが、ティーインググラウンド上に続いてギャラリーのカメラのシャッター音に邪魔され、苦笑しながらいったん構えたアドレスをほどき、仕切り直し。アプローチショットはピン手前3メートル足らずで止まり、パーパットはカップ左を抜けた。

小平は一昨年の日本ツアー選手権に続きメジャー2冠を達成。一方、池田は68、68、69、71と、3位の宋永漢(ソン・ヨンハン、韓国)と2人、4日間アンダーパーをマークしながら1打差で屈し、1999~2000年の尾崎直道以来、史上6人目となる大会連覇を逃した。

2番でフェアウエーからの第2打を左に曲げボギーが先行。序盤に4打差をつけられてもしぶとく食い下がり、17番の後半初のバーディー奪取で追いついた。息詰まる名勝負を演じはしたが脇役に。6位、2位、3位、8位、2位。5週続けて優勝争いしながらまたも今季2勝目に手が届かず「勝てなきゃ意味がない」と歯ぎしりした。

並ばれてから、さらにさえたショット

小平は10、13番で1~2メートルのパットを外してボギーをたたき、池田に並ばれていた。しかし「リードしてると逃げなきゃ、と思う。並ばれてからのほうがショットが良かった」。その言葉通り14番(パー5)は2オン。3パットのパーにとどまったが、15番で8メートルのバーディーパットをねじ込んだ。16番(パー4)は第2打を2メートルにつけるなど、ドライバーショット、切れのあるアイアンは4日間通じて安定し、力強かった。

オフから弱点克服に取り組んでいたアプローチ、パットもさえ、2日目には驚異の21パットで大会史上最多アンダーパー記録となる10アンダー、62をマーク。バッグを担いだ大溝雅教キャディーが「もっとイージーに勝てた。最終日はいつも通り(のパット)だったけど」と言うほど。

大会史上最長のコースは、ラフが例年に比べかなり短くグリーンも柔らかめで、ロングヒッター向きだった。飛ばし屋・小平のゴルフは、池田が「イケイケ」と評するように攻撃的。得意のドライバーで飛距離を稼いで、短い番手のアイアンで上からずどんとボールを落とし止める。今回の六甲国際のコースセッティングがピタリとはまったといえよう。

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