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本番に弱い自分にさよなら 走る前のリラックス法
ランニングインストラクター 斉藤太郎

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2015/10/19 6:30
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 走りやすい気候になってきました。いろいろとレースに出場されている方も、ここから本当に狙ってきた大きな目標となるレースへの調整期に入ることでしょう。そんな中で、本番に弱い、いつもどおりの力を発揮できない、きっかけをつかみそこねてしまう、そんな方は少なくありません。そこで、今回は予定レースまで、リラックスして過ごすためのコツをアドバイスさせていただきます。

レースから離れて頭を空っぽにする時間をつくることが大切

レースから離れて頭を空っぽにする時間をつくることが大切

本番までの心理的なリラックス

 「計画通りに進めたい」「絶好調で当日を迎え、力を百パーセント出し切りたい」。調整期にはそんな気持ちが強くなってきます。中でもまじめな人、きちょうめんな人は、ちょっとした生活のイレギュラーでストレスを抱え、不安定になってしまいます。あらかじめ定規で引いた線から少しもそれたくない、そんなタイプです。計画はあまり具体的に固めてしまわないこと。おおむね軌道をまもりながら、生活を柔軟に切り替えていきましょう。半分くらいは頭の中で描いていき、あとはスタートしてから柔軟に対処していく。そんな感覚が好ましいのではないでしょうか。

 余談ですが、サロマ湖100キロウルトラマラソンを過去10年連続で完走された年配の女性ランナーがいらして、その秘訣を尋ねたところ、まず一番に出てきたのは「家族の理解」ということでした。レースまでの残り1カ月とか2週間あたりは、誰しもが大切なレースに向けて没頭させてもらいたい期間です。そこで、わがままな生活をさせてもらえるように、職場や家庭内で日ごろからのバランス感、要領の良さみたいなものが大切になってくるのではないでしょうか。

 「あれをしたら疲れる、これはダメ……」など、必要以上に束縛してしまうような人がいます。いつも以上に疲れに神経をとがらせてしまったりします。マラソン練習をしてきたら、多少のことでは疲れたりしません。食生活もいつもどおり。ずぶとく過ごしたいところです。

 「不安で不安で練習の距離を落とせない」。そんな方も、よくありません。トレーニングの成果を発揮するには、疲労を抜き、戦えるコンディションに仕上げねばなりません。少なめの練習、ペースを落とした練習も、立派なトレーニングなのです。罪悪感を感じる必要はありません。腹をくくって練習量を落としましょう。どうしても練習量を落とせない人のメニューをねっていた時、パソコンで計画表に「これ以上走らない」と入力しようとしたら「これ以上は知らない」と変換されたことがありました。それでもいいなと思ったくらいです。

 レースのことばかりを考えて過ごす(言い方を変えると、頭からレースのことが離れない)というのはあまり良いことではありません。本番前に脳が疲弊してしまい、それに伴って背中の筋肉が硬直するなどの悪循環に陥ります。頭を空っぽにする時間を意図的につくる。そんなコントロールをしてみてください。アスリートが試合前にする習慣に「洗車」「掃除」「マンガを読む」「音楽を聴く」というものがあると聞いたことがあります。これらは適度な緊張感を携えて当日を迎えるための、リラックスする時間なのでしょう。成功する人が自然に取り入れている手法なのだと思います。

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