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シニアプロと試合で交流 若いアマに有意義な体験
公益財団法人ゴルフ協会専務理事 山中博史

(3/3ページ)
2015/10/24 6:30
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試合はプロが10ポイント対6ポイントで、アマチュアは434ストローク対446ストロークで両方とも日本チームの優勝でした。日本のアマチュア選手たちも芝目のきついティフトン芝に最初は戸惑っていましたが、シニアプロのアドバイスもあり、徐々にうまく対応していました。

試合はプロ、アマチュアともに日本チームが優勝

試合はプロ、アマチュアともに日本チームが優勝

ここで感じたのは、不慣れな芝への対応やコースマネジメントなどを、かつては自らも苦しんだシニアプロたちから直接教えてもらうことの大切さです。しかもチーム戦となると「自分だけ良ければ」という考えは通用しません。それだけに気持ちの入り方が違う。これが若い彼らには大変プラスになったと思います。

アマチュアチームに参加した金谷拓実君が今年度の日本アマチュア選手権を制し、先日の日本オープンでも大活躍、ローアマに輝いたのも、この大会での経験が生きたのかもしれません。

シニアプロと大学生・高校生が寝食をともにする経験は初めてで、私も良い勉強になりました。これからのシニアと若いゴルファーの交流のありかたです。最初にお話したようにJGAのナショナルチームにプロゴルファーが指導にくることはめったにありません。ましてツアーの第一線で戦ってきたプロから直接話を聞く機会はありませんでした。今回の遠征でシニアプロは、やがて世界に羽ばたいていく彼らに、自分たちの経験を少しでも伝えておこうとしている様子がうかがえました。実際に戦ってきたプロから直接指導を受けられることは彼らにとってはかけがえのないチャンスです。

アマ・プロ含めて底辺広げる必要

現在PGAに登録しているプロゴルファーは約5500人いますが、その多くはレッスンプロかゴルフ場、練習場に所属しています。彼らは一般ゴルファーに一番近いところでゴルフを楽しむお手伝いをしている「ゴルフ・プロフェッショナル」なのです。米国ではこうしたシステムが確立し、一般ゴルファーにも「トーナメントプロだけがプロではない」「ゴルフのことは近くにいるプロに聞こう」という認識が定着しています。

台日友好カップは来年も計画されている

台日友好カップは来年も計画されている

ところが日本ではレッスンプロというと一段低いようなイメージを持つ人も多いし、最近では経費節減のためプロとの所属契約をやめてしまうゴルフ場が少なくありません。日本のゴルフ界がさらに発展し、アジアをリードする歴史と格式を備えるためには、アマチュア・プロを含めたゴルフの底辺を広げることが重要です。そのためにはゴルフ・プロフェッショナルが欠かせません。

世界のゴルフシーンを見渡すと、全米プロゴルフ協会がこうした取り組みを実にスマートにやっています(以前、このコラムで書かせていただきました)。日本でも同じような取り組みが進めば、日本のゴルフ界はもっと発展すると思います。台日友好カップは来年も計画されています。また、PGA主催のジュニアトーナメントを開催する構想もあります。

こうした動きに、JGAも積極的に参加しなければなりません。その先には20年東京五輪があります。オリンピック候補となるジュニアや若手育成のために残された時間はあまりありません。五輪で世界のゴルフ関係者に「さすが日本には、アジアでの先駆者にふさわしいゴルフ文化が根付いている」と思ってもらえるようにしたいものです。

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