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「弱小国」が健闘 ジョージア、次回出場権つかむ
ラグビーW杯1次リーグ ナミビア、肉弾戦でNZに抵抗

2015/10/14付
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11日に終了したラグビー・ワールドカップ(W杯)イングランド大会の1次リーグでは、これまで弱小とされてきた国の健闘が目立った。3勝を挙げた日本以外にも、「史上初」の快挙が相次いだ。伝統国を優遇してきた国際統括団体ワールドラグビーの姿勢にも影響を与え始めている。

近年、その成長が注目されてきたジョージア(グルジア)は今大会で1つの壁を破った。初戦でトンガに17―10で勝利。最終戦でもナミビアに17―16と辛勝し、グループ3位以内に与えられる次回大会の出場権をつかんだ。「歴史をつくれて誇りに思う」とヘイグ監督は胸を張る。

躍進の理由はFWをはじめ、多くの選手が世界最高峰のフランスリーグでもまれていること。特にスクラムの要となるプロップは世界トップレベルだ。今大会はスピードのあるバックスもいてチームのバランスも向上している。

ただ、キックの使い方など試合運びにはまだ難がある。相手が3人の一時退場者を出したナミビア戦も、もっと楽に勝てた試合だった。4年後の日本大会へ向け、ヘイグ監督も経験を積むことを強調する。

求めるのは、ティア(層)1と呼ばれる伝統10カ国との対戦だ。「彼らがトビリシ(ジョージアの首都)に来る理由はいくつでもある。ラグビーを世界的に広げることになるし、ワインと食べ物を楽しめる」としきりに"勧誘"する。

もう1チーム、世界に存在感を印象づけたのがナミビアだ。参加国中、世界ランキングは最低。2003年大会でオーストラリアに0―142で敗れるなど、弱小国中の弱小国とみられてきた。

今回は優勝候補筆頭のニュージーランド(NZ)と対戦。1995年大会で日本がNZ相手に記録した145という最多失点記録を超えるのではと予想されたが、肉弾戦で何度もボールを奪うなど抵抗し、14―58という健闘を見せた。ジョージア戦も終盤に連続攻撃からのトライで1点差に迫る。史上初勝利はならなかったが、7点差以内の負けで勝ち点1を獲得。こちらも初めてだった。

ジョージアと違い、ほとんどがアマチュア選手。2年間、集中的に強化してきた成果が実った。仕事に行く前、朝5時からのスクラム練習も当たり前。数少ない海外組、フランス2部リーグ所属のSOコッツェは「今はこれまでと違って信頼できる(W杯メンバー)31人がいる。選手層が厚くなっている」と話す。

ティア1とティア2の対戦の平均点差は、95年大会以降では最少になったという。伝統国優遇の姿勢を続けるワールドラグビーへの疑問の声は高まっている。

ジョージア、ナミビアや日本などのティア2は、NZなどティア1と比べて不利な日程を強いられている。日本は中3日でスコットランドと対戦させられた。カナダとトンガは中4日の戦いを2度強いられている。逆にティア1のイングランドとアイルランド、イタリアは全ての試合に6~7日の間隔があった。

12日の記者会見では、ワールドラグビー幹部が19年大会での日程の再検討を表明した。サッカーW杯、夏季五輪に次ぐ「世界3大スポーツイベント」といわれながらも公平性では著しく劣るラグビーW杯だが、徐々に風向きは変わりつつある。(ロンドン=谷口誠)

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