フィギュアの世界

フォローする

浅田真央、はつらつ復帰 「まだやれる」印象づけ

(1/3ページ)
2015/10/16 6:30
共有
印刷
その他

浅田真央(25、中京大)はまだまだやれる――。フィギュア界に高らかに宣言するような演技だった。3日に行われたジャパン・オープン(さいたまスーパーアリーナ)で、浅田は1年ぶりに競技へ復帰した。プロ・アマ混合、フリーだけで競う団体戦で、花試合のような色が濃いが、採点は公式戦通り。世界中のファンに期待を抱かせ、審判の目をひき付けるのには十分な舞台となった。復帰時に決めた第1目標「去年のレベルまで戻す」はクリアし、浅田もホッとした笑顔を見せた。

3回転半ジャンプ、流れの中ですっと

試合の幕が上がる前から、浅田のすごさを改めて思い知らされたのはスポンサー数。大会協賛スポンサー7社のうち5社が浅田がテレビコマーシャルに出演する企業だ。マネジメント会社のIMGによると、1年前に休養宣言してからも企業が離れることはなく、むしろ新しいスポンサーが現れたという。3日も会場には試合開始2時間前から、ファンら大勢の人が詰めかけていた。

佐藤信夫コーチは復帰スケジュールについて、可能ならいきなりテレビ中継のある大きな大会ではなく、中部選手権などの地域大会で慣らしてからと考えていたようだ。そのあと世界選手権(来年3月、米ボストン)の代表選考会である全日本選手権(12月、札幌)に臨みたかったのだが、人気者には自由がなかなか許されない。

「恋しくなって」戻ってきた試合。独特の緊張感、そして1万人を超える観衆の視線を四方から浴びると、さすがの元世界女王も演技前の表情は硬かった。勘は戻りきってなかったようだが、冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に以前のように構えるようなところはなく、男子選手のように流れの中ですっと跳んだ。続く3回転フリップ―3回転ループの連続ジャンプは、後半が2回転になったもののきれいに成功。3つ目のジャンプ、踏み切りのエッジに不確かなところがある3回転ルッツも無難に決めた(「不明確」を示す「!」はついたが減点0.1で済んだ)。

「久しぶり(の試合)だけれど、気持ちをコントロールできた。1つのプログラムとして練習したので、(その中の)トリプルアクセルも特別とは思わず、それが試合で生きた」と浅田。ソチ五輪後のルール改正で、同じ種類の2回転ジャンプは2度までしか跳べなくなった。序盤の2連続ジャンプの3回転ループが2回転になったため、演技後半の3回転フリップ―2回転ループ―2回転ループにそのまま挑んだら「跳びすぎ違反」になる。それで3連続ジャンプの2番目の2回転ループを1回転にしたのだが、3番目でもう1度、2回転ループを跳んでもよかった。だが安全策か失敗か、3回転フリップ―1回転ループの2連続でとどまったのは仕方がないだろう。

コーチ「ずいぶん感情が出るように」

ルール変更があったので単純には比較できないが、復帰前の最終戦、優勝した2014年世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)で披露したフリーと、今回のジャンプの難度はほぼ同じだった。それでいて今回の方がミスは少なかった。

  • 1
  • 2
  • 3
  • 次へ
共有
印刷
その他

フィギュアスケートのコラム

関連キーワード

電子版トップスポーツトップ

フィギュアの世界 一覧

フォローする
紀平はフリーで巻き返したが、SPの出遅れが響いた

 日本勢の金メダル2個、銀メダル1個と沸いたさいたま大会から5年。再びさいたまスーパーアリーナで行われたフィギュアスケートの世界選手権は、銀メダル1個にとどまった。だが、日本勢にとっては実り多く、これ …続き (2019/3/30)

紀平はGPファイナルで、13年ぶりに日本選手として初出場初優勝を果たした=共同共同

 フィギュアスケートの世界では、五輪の翌シーズンに新しいスター選手や、大きなルール改正に伴ってこれまでにない戦い方をする選手が出てくることがある。今季はそれが顕著で、わかりやすい。紀平梨花(関大KFS …続き (2019/1/14)

ジャンプにミスが出たが、高橋は高い演技構成点を獲得した=共同共同

 24日まで行われたフィギュアスケートの全日本選手権で男子2位に入った高橋大輔(関大KFSC)。2019年3月20~23日にさいたま市で開催される世界選手権の代表入りは辞退したものの、自分らしく4年ぶ …続き (2018/12/30)

ハイライト・スポーツ

[PR]