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アジア勢台頭、プレジデンツ杯に新時代到来の予感
米ゴルフウイーク誌記者 ジム・マッケイブ

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2015/10/14 6:30
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まさか、あそこで"チャックリ"とは――。しかし、あの状況でああいったミスが出ることに、大会の緊迫感が凝縮され、競った戦いでこそ生まれる独特の空気が漂っていた。

韓国・仁川のジャック・ニクラウスGCで行われた男子ゴルフのプレジデンツ・カップ(8~11日)。最終日はシングルスのマッチプレーで争われた。米国選抜が1ポイントリードした状況で、最終組が最終18番(パー5)を迎える。ビル・ハース(米国選抜)の1アップ、対する地元韓国の裴相文(世界選抜)がこのホールをものにして対戦を引き分けに持ち込めば、今回のプレジデンツ・カップもまた引き分けという展開だった。

チャックリにため息、引き分けならず

裴は世界ランキング88位だったが、キャプテンのニック・プライス(ジンバブエ)が韓国出身ということも考慮して選んだ地元枠の選手。近く兵役に赴く彼にとって、最後は願ってもない舞台が訪れた。地元でヒーローになるチャンスなのである。

ただ、現実は残酷だ。ハースは2打目をグリーン左のバンカーに入れた。裴もグリーンを捉えきれず、ショート。それでもまだ寄せてバーディーなら、という状況ではあったが、簡単なアプローチではなかった。

花道とはいえ、打ち上げ。ピンの位置はグリーン左手前だ。グリーンに直接落とせばカップを越えるリスクがあり、きわめて繊細なテクニックが求められる。果たしてどう攻めるのかと、ギャラリーが固唾をのんで見守る。そこで裴はまさかのチャックリだ。ため息が漏れるなか、グリーンに届かず、近くまで転がり落ちてくるボールを見ようともせず、彼は両手で顔を覆った。

ホールアウト後、プライスが裴の肩を抱いて話しかけているシーンが印象的だったが、その非情さは裏を返したとき、今回のプレジデンツ・カップの成功を象徴していたともいえる。

過去、米国選抜が8勝1分け1敗。引き分けを挟んで6連勝中で、内容も一方的だった。過去5大会はいずれも3ポイント以上の差で決着がつき、最終日、最終ホールで勝負が決するという展開など望むべくもなかった。

世界選抜、自らの実力を過小評価か

今回、戦いが戦いとして成立した背景の一つには、世界選抜が要求した試合数の削減が挙げられるかもしれない。もともとは32試合だったが、2003年から34試合で争われるようになっていた。その改正1回目こそ引き分けだったが、以降の結果は触れた通り。世界選抜のキャプテンを務めたプライスは、ライダーカップ(欧州と米国の団体対抗戦)と同じ28試合で行うべきだと主張。試合数が多ければ多いほど、層の厚い米国に有利だと訴えてきた。世界選抜のアーニー・エルス(南アフリカ)、アダム・スコット、ジェーソン・デー(ともにオーストラリア)らも同様の主張をして、改革を求めていた。

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