2019年6月27日(木)

オン・ザ・グリーン

フォローする

日本女子オープン、菊地の「仕方ない」に見えた進歩
ゴルフライター 月橋文美

(1/2ページ)
2015/10/9 6:30
保存
共有
印刷
その他

今年で48回目を迎えた女子ゴルフの日本女子オープンは史上まれにみる激闘の末、韓国の田仁智(チョン・インジ)が優勝を飾った。プレーオフ4ホール目、勝負を分けたのは……。

第3ラウンド、今大会4日間のベストスコアとなる67をマークして単独首位に立った菊地絵理香。彼女のもとに大会初日、男子プロの谷口徹から唐突に短いメールが届いたという。

「(開催コースの)片山津はたぶん絵理香ちゃんに向いてるよ。とりあえずフェアウエーキープすることが攻略の一番だから」

ほぼ的を射ていた「たまのメール」

菊地と谷口は今季開幕前、2月に行った宮崎合宿時から親交が始まった。取りもったのは松村道央。松村が「師匠」の谷口に、自分とクラブ契約会社が同じ菊地を紹介したのだ。菊地によると「以来、一度東京でおすしを一緒に食べに行って、あとはたまにメールをいただいたりする感じで。まあ、どうしてこのコースが私に向いているのかはわからないんですけどね」。

だが、その「たまのメール」の予言は、おおよそ的を射ていた。菊地は優勝スコアに並んで4日間72ホールを終え、そしてプレーオフ4ホール目にフェアウエーを外して負けたのだ。

3日目を終えた菊地は「最終日最終組で回って、自分と、そしてコースと戦いたかった」と語った。2年前の涙を忘れてはいない。強いリベンジの気持ちがあった。神奈川・相模原GCで開催された2013年大会で、5打差2位から最終日最終組を経験。優勝した宮里美香の乱調もあり、15番で単独首位に躍り出たが、16、17番で連続3パットボギーと自滅して、1打差2位に終わった。「あの2ホールは自分の手に感覚がなかった。ショートだけはしたくないと思って打ったけど……。仕方ないですね」とうなだれた。

今季は4月のKKT杯バンテリン・レディースで念願のツアー初優勝をつかんだ。日本女子オープンを迎えると、「2年前のあの負けがあったから今の自分があり、4月の優勝があったと思うので。あの時は、トップに立って『はたして自分がこのタイトルを取っていいのかな』という思いがあった。今は……取ってもいい自分になったとまではいえないが、取りたいって思っています」と話していた。

最後ボギーで韓国勢とのプレーオフへ

2月の宮崎で谷口、松村から受けたパッティングについてのアドバイスの一つ「距離感を重視する」ことを意識したところ「ラインまでよく見えてきた」。バンテリン・レディースの前後には、パットのランキングでも賞金ランキングでもツアー首位を走っていた。そこから「あの春先を100とすると、夏場には30ぐらいまで調子が落ちて、ラインのイメージも出なくなっていた」というが、用具を替え、握り方を変え、今季絶好調のイ・ボミ(韓国)を観察し、試行錯誤した結果、「今は90ぐらいの状態」に復調したと手ごたえも感じていた。

  • 1
  • 2
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

ゴルフコラム

スコアアップヘ

電子版トップスポーツトップ

オン・ザ・グリーン 一覧

フォローする
プレーオフを制して鈴木はニチレイレディース2連覇と2週連続優勝を果たした=共同共同

 鈴木愛というプロゴルファーはど根性の人と思ってはいたが、ニチレイレディースで2連覇と2週連続優勝を同時達成したあとの言葉を聞いて、すごみさえ感じた。
 「これだけ毎週試合をしていて、若い選手以外は誰だ …続き (6/26)

谷口はシニアで2戦連続2位に(スターツシニア)

 男子ゴルフのシニアツアーで、歴代賞金王ら実力者が続々シニアデビュー、新風を吹き込んでいる。2018年にシニア参戦した伊沢利光(51)は1995年日本オープンなどツアー16勝を挙げ2001、03年の2 …続き (6/19)

全米プロゴルフで4日間単独首位を守りきって優勝したケプカ=共同共同

 マスターズ・トーナメントを14年ぶりに勝ったタイガー・ウッズ(米国)の優勝会見の言葉を思い出す。「あなたはゴルフ界にどんな影響を与えてきたか」という問いに答えたものだ。
 「若い世代に影響を与えたかも …続き (5/22)

ハイライト・スポーツ

会員権相場情報

[PR]