2018年7月17日(火)

入社3カ月でドクターストップも 若さに過信は禁物

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2015/10/8 6:30
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 10月1日の内定式が終わり、多くの学生は来年4月に向けて入社の現実味が帯びているはず。新たなスタートに胸が躍るが、はりきって入社しても新しい環境や人間関係に戸惑い健康を損なうケースが増えている。若さを過信していると落とし穴もある。今から健康管理の習慣を身につけるには、何を始めればいいのだろうか。

■満員電車に乗れなくなった

忙しいと週末に睡眠が偏りがちだが、動かないのが一番体に悪い(本文とは関係ありません)

忙しいと週末に睡眠が偏りがちだが、動かないのが一番体に悪い(本文とは関係ありません)

 「しばらく会社に来ない方がいいと言われてしまいました」――。カイロプラクティックを行うトータルリハビリテーションセンター(東京・八王子)代表の友広隆行博士のところに、23歳の女性新入社員Aさんが駆け込んできたのは今年8月のこと。Aさんは大手総合商社に就職。大学時代は体育会でバスケットボールに熱中する健康体だった。なのに入社後わずか3~4カ月で会社の産業医からドクターストップを受けてしまったのだ。症状は鬱とパニック症状である。

 勤務は早朝から深夜に及び、睡眠時間は1~2時間しかとれない日が多く、一切眠れない日もあったという。そのため週末はとにかく寝るだけ。平日にたまった睡眠不足を補うのみで、体を動かすことはなかった。

 そのうち、肩こりや頭痛がひどくなっていった。朝起きると体がずっしりと重く、動くのが難しい状態。通勤中に目まいや頭痛、吐き気の症状も出るようになり、ついにはその症状が出る恐怖心から、満員電車に乗ることができなくなった。

 友人の紹介で友広氏の治療にかかる。最初はウオーキングから始まって、徐々に運動量を増やしていった。ジムにも通うようになり、1カ月ほどで会社に復帰した。

 友広氏は、「睡眠と運動時間が確保できない状態が、一番問題」と語る。多忙な人は睡眠がどうしても週末に偏るが、睡眠時間が一定でないと自律神経が乱れる。ただ寝るよりも適度に運動したほうが、心身ともに効率的に疲れをとることができる。「何もしない(動かない)のが一番体に悪い」(友広氏)のだ。

 友広氏は「体調不良の原因がわからない状態で、漠然とストレスをためるのは危険」と話す。例えば「職場に苦手な先輩がいる」「上司が口うるさい」等々ストレスの原因が自分でわかっていれば、「その人となるべく関わらない」「その愚痴を話す」など発散方法を探ることができる。しかし、入社間もない若手社員の場合、自分でも何が悪くてストレスがたまるのか分からないまま、手が打てずに症状が悪化するケースが増えているという。

Sansanが開いた健康セミナーの参加者は大半が20~30代の若手(東京・渋谷)

Sansanが開いた健康セミナーの参加者は大半が20~30代の若手(東京・渋谷)

■軽食にはナッツを

 「姿勢を変えれば人生が変わります」。9月3日、名刺管理サービスのSansan(東京・渋谷)の表参道オフィス。全社員対象の「健康セミナー」に、社長を含む約150名の社員が集まった。講師の指導の下、皆が一斉に両手を合わせた状態で腕を上げ、背筋を伸ばすストレッチをする。記者も社員に交ざってこっそりと参加。普段は気にしていなかったが、PC作業でいかに自分の体が凝り固まっていたか痛感させられる。

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