2018年9月22日(土)

モバイルで重要なのは「ウェブ」「アプリ」どっち?

スタートアップ
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2015/10/2 6:30
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VentureBeat

(c)Shutterstock

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 モバイルブラウザーのトラフィック量は実はアプリの2倍であると、米金融大手モルガン・スタンレーがリポートで発表した。同社はこのリポートで、米グーグルの株式を「買い推奨」に格付けしている。この指摘は、モバイル端末では(ウェブに比べて)アプリが優位に立ちつつあり、モバイル端末の利用時間の80~90%をアプリが占めているという最近何度も指摘されている状況に逆行しているようだ。

 一見すると相反しているように見える2つの結果だが、実はどちらも正しい。

 モルガン・スタンレーは米調査会社コムスコアのデータを活用し、ウェブが優位に立ちつつあると述べている。この調査結果は、良質なアプリ内広告が売り切れ状態になることで、モバイルでのユーザー獲得コストの高騰に見舞われている人にとっては朗報だ。新規顧客にたどり着く方法を模索し続けているブランドのマーケティング担当者にとっても吉報だろう。

アプリ対モバイルウェブ:ウェブが優勢か?(出典:モルガン・スタンレー)

アプリ対モバイルウェブ:ウェブが優勢か?(出典:モルガン・スタンレー)

 だが、コムスコア自身が先週発表したリポートで、米国でのモバイル端末の利用時間のうちアプリの利用時間が87%を占めると明らかにしていることを併せて考えると、これは紛らわしいかもしれない。我々は10分のうちほぼ9分をアプリに費やしている上に、この数値は2013年以降で90%増えている。一方、ウェブの利用時間は同じ期間に53%しか増えていない。

 このため、コムスコアはアプリが優位に立ちつつあると述べている。

デジタルメディアの利用時間の伸び率(出典:コムスコア)

デジタルメディアの利用時間の伸び率(出典:コムスコア)

 これらは、もちろんどちらも正しい。

 問題は専門用語の使い方と、それぞれの調査が厳密にはどこに焦点を当てているかの違いだ。モルガン・スタンレーの調査は「ユニークビジター」と呼ばれる実訪問者数に焦点を当てており、いささか紛らわしいことに、これを「トラフィック」と呼んでいる。一方、コムスコアのリポートではユーザーが実際に費やした時間に着目している。

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