初めての給料どう使う 「ため癖」は最初が肝心

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2015/10/1 6:30
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「手取りの3割を超えると家賃は重い負担になりますが、ギリギリのところですね。一律的な家賃の適正額にこだわらず、自分にちょうどいいと思える部屋を探して住みたいところです。ただ、家賃が高いと契約時の諸費用も更新料も高くなります。また家賃が1万円安くなればその分、年間12万円もの額を貯蓄に回すこともできるわけです。家賃がもったいないと感じたら、次の賃貸契約の更新時期に引っ越し、家賃が少し安めの物件に引っ越すのも手です」

■「資格手当」で収入アップ

当然、多く稼げれば貯蓄に回せる金額も増える。とはいえ、すぐに収入は増えるわけではない。早く給料を増やすにはどうすればよいのか。

「資産形成を行うに当たり、何より重要なのは生涯賃金を高めることです。当然ながら年収が高い方がお金をためる余裕も高まります。若い人はまず年収を上げる努力、つまり自分のビジネススキルを磨く努力をしたいものです。勤める企業や団体によっては、ある資格を得ることで月いくらかの『資格手当』がありますが、最初はここからスタートしてみるといいでしょう」

Bさんは入社後、思っていたよりも時間に余裕があったため「中小企業診断士」の資格を取るため25万円をつぎ込んで専門学校に通い、勉強に励んでいる。Bさんが勤めるメガバンクでは中小企業診断士の資格取得に際し、受験料の補助はあるようだが取得後は特に手当はない。

もちろん、資格手当が支給されない資格でも取得すれば専門的知識は高まり、将来的なキャリアアップにつながる可能性は高い。ただ、すぐに年収を増やしたいという場合の資格勉強では、以下のことに気をつけて自己投資すべきだという。

「まずは自分が働く企業の資格手当の対象となる資格を調べてみましょう。業務に直結するからこそそうした資格取得を奨励しているわけで、優先的に勉強するべき内容といえます。さらに雇用保険の被保険者であった期間が1年以上、すなわち働き始めてから1年以上がたてば、雇用保険の『教育訓練給付制度』で対象資格の取得費用の20%に相当する額(限度額は10万円)の給付を受けられます。どちらも対象となるような資格を選んで取得すると自己投資額は少なく、大きなリターンを得ることができます」

「若いうちに資格の取得にチャレンジした方が、勉強も頭に入ってきやすいですし、何より生涯賃金を高める効果が大きくなります。時間に余裕があれば自己研さんに励むべきです」

■取材を終えて

新人探偵は学生時代、思い切りアルバイトをして稼いだ分を使い切り、あまり働かなかったときは食事を菓子パンでしのぎ、2駅くらいの距離なら歩いて交通費を浮かすなどして無理やり帳尻を合わせていた。でも社会人になった今、そうはいかない。山崎さんが言うように、貯蓄する癖を新社会人のうちに身につけることが、不安のない将来を迎えるために必要だろう。

(高尾泰朗)

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