初めての給料どう使う 「ため癖」は最初が肝心

(2/4ページ)
2015/10/1 6:30
保存
共有
印刷
その他

■うまくいけば4年で1000万円

探偵は昔から親に「貯金をしなさい」と口酸っぱく言われてきた。Aさんは21万円強の手取りのうち、7万円を貯金に回している。なかなか堅実なように思えるけれど。

「実家暮らしで家賃がかからないという恵まれた状況を生かしてもっと貯蓄しておくべきです。買い物をもう少し控え、その分を貯蓄に回せば今後の結婚などといったライフイベントにも余裕を持って対応できます」

恵まれた状況を最大限に生かして貯蓄しているのがメガバンクに勤める社会人2年目のBさん(女性、24)。社員寮で暮らし、寮費が8000円、食費が2万円しかかからない。手取り約26万円のうち10万円をネット銀行の定期預金、5万円を投資信託、2万円を社内預金と、合計17万円を貯蓄に回している。

「このペースで貯蓄し、ボーナスでも一定割合を貯蓄に回せば年間250万円弱はたまっていきます。4年後に寮を出ると考えても、その間に約1000万円がたまる計算になります」

「貯蓄の一定割合を投資信託に回しているのもいい心がけです。若く、損失が出てもダメージが少ないうちに投資に慣れ、相場感覚を身につけておくことは重要です。新入社員の給与レベルで個別株に投資をする場合、投資できる最低購入額が高くいくつもの銘柄に分散投資することは難しいでしょうから、投資信託は投資の『入門編』として適しているでしょう。収入の何割を投資に回すかは個人の好みによりますが、Bさんのように2~3割を投資に回すというのはいいバランス感覚です」

「人間はどうしても楽なほうに流れがちです。自分で『給料日に投資信託を5万円買い、10万円を定期預金の口座に入れよう』と決めていても、投資信託の基準価額が下がっているのを知ると『もっと下がるかもしれないから今月は買うのを控えておこう』と考えてしまいます。そうするとたまるものも、たまらなくなってしまいます。積立投資信託や積立定期預金などの自動で積み立てられる仕組みを活用し、自分の意思や判断が介在しない形で自動的に貯蓄するのがポイントです」

「貯蓄については金利だけでなく、振込手数料を考慮する必要もあります。実店舗を持たないネット銀行の金利はメガバンクや地銀に比べ高く設定されている場合が多いです。気をつけなくてはならないのは、給与振込口座からネット銀行など違う銀行の口座に振り込もうとすると、振込手数料がかかる場合が多く、せっかく利率の高い口座で貯蓄した金利差も簡単に吹き飛んでしまうことです。自動的に積み立てられることと手数料がかからないことを考慮するなら、メーンバンク内で積立定期預金をするのも選択肢です」

  • 前へ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]