2019年8月26日(月)

もう一つの「ラグビーの祭典」 W杯に合わせ誕生

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2015/9/19 6:30
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「世界三大スポーツイベント」といわれるラグビー・ワールドカップ(W杯)が行われているイングランドで、もう一つの楕円球の祭典が始まった。

ニュージーランド、南アフリカ、アイルランド、カナダ、ロシア……。15日午後、名門オックスフォード大の一角にあるラグビー場に、各国の大学チームが集まった。今回のW杯に合わせて創設された「世界大学ラグビーカップ」の本格的な開幕だ。

レガシー残し、新しい友人をつくる

主催者オックスフォード大の招待を受け、8チームが参加。前後半20~30分ずつの変則試合を各チームが5戦ずつ行い、優勝を決める。日本からは同大との交流が深い早大が参加した。

早大のタックルをはじき飛ばして突進するケープタウン大の選手

早大のタックルをはじき飛ばして突進するケープタウン大の選手

「オックスフォード大ラグビー部のレガシーを残そうという計画の一環で始めた。大会を通じて新しい友人との結びつきをつくることができる」と同部のジョージ・メッサム主将は話す。最大の目的は大学生同士が体をぶつけ合い、語り合う場をつくることだ。

ラグビーでは20歳以下や、高校生年代の国際大会はあるが、大学生のものとなると実は世界にもほとんどない。「こういう大会は聞いたことがない。初めてだと思う」と早大の後藤禎和監督は話す。

もちろん、各チームの選手にとっては貴重な経験になる。15日に早大が対戦したのは南アフリカのケープタウン大。身長2メートル級のロックに、黒人系のパワフルなウイングなど、19日にW杯で日本と対戦する南ア代表を連想させるチームだった。

早大は素早いパス回しやFW、バックスが連係した攻撃で前進するも、ケープタウン大の強烈なタックルでボールを奪われ、逆襲から失点する。14-31の敗戦だったが、「日本のトップリーグ(の社会人チーム)か(大学選手権6連覇中の)帝京大くらいの力があるチーム。この時期にこれだけのタフな経験が積めるのは大きい」と後藤監督は歓迎する。

ニュージーランド学生選抜は試合前に伝統の舞「ハカ」を披露した

ニュージーランド学生選抜は試合前に伝統の舞「ハカ」を披露した

各国のプレースタイル、より濃厚に

1995年のプロ容認から20年たち、この年代の有望選手はプロのクラブチームで指導を受けるケースが増えた。日本のようにトップレベルの選手が大学に集まる国は減っている。だからからか、この大会にはその国がもともと持っているスタイルがより濃厚に出ているように見える。

例えば、この年代で世界的な強豪として知られるニュージーランド学生選抜(NZU)と、ロシアのシベリア連邦大の対戦。NZUは激しい密集戦でボールを奪うと、片手でのトリッキーなパスを多用して攻撃する。一方のシベリア連邦大はスクラムや密集近辺の勝負を挑む。

シベリア連邦大のあるクラスノヤルスクは冬季、最低気温が氷点下50度まで下がることもある。ラグビーは冬のスポーツとはいえ、さすがに少し寒すぎるのでは。「建物の中で練習したり、別の土地に行って練習したりしているよ」とプロップのブラディミール・ボトフニコフ。広いグラウンドで走る機会が減ることもあって、FWへのこだわりが強くなるのかもしれない。

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