2019年4月26日(金)

「日本も難民を受け入れるべきだ」64%
第240回解説 編集委員 木村恭子

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2015/9/17 3:30
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中東やアフリカから大勢の難民が欧州連合(EU)に流入しています。今年の欧州の難民申請は昨年の3倍超の200万人に迫る勢いで、EUも対応に追われています。また、9月15日から始まった国連総会でも難民問題は焦点のひとつとなっています。

国際問題化している難民問題について、日本政府の対応を電子版読者にお聞きしたところ、「難民申請の中身を精査して一部を受け入れるべきだ」が52.4%と最も多く、「全面的に受け入れるべきだ」の11.7%を加えると、64.1%が難民を何らかの形で受け入れるべきだと考えていることが明らかになりました。

「難民申請の中身を精査して一部を受け入れるべきだ」と答えた方々のコメントでは、日本の労働力人口の不足に関する記述が目立ちました。

「これからの日本において労働力の確保は必須」(33歳、男性)

さらに、難民を「全面的に受け入れるべきだ」と考える回答者は、国際貢献を前面に掲げています。

「難民であるならば、国際協調の一環として受け入れるべきだと考える。とりわけ周辺国の甚大な負担、欧州各国の大きな受け入れ数をみると、国際社会の一員として日本もお金を出すだけではない協力をすべき」(39歳、女性)

一方、「資金支援にとどめるべきだ」との立場を取る読者は、治安の問題を懸念しています。

「イスラム諸国のテロリストが入国する可能性が出てくる」(54歳、男性)

また、日本社会のグローバル化が遅れている現状を懸念する声もありました。

「英語しかできない難民が日本に来ても疎外されてしまう。日本にはまだ難民を受け入れる文化がない」(59歳、男性)

難民を「一切受け入れるべきではない」との主張の中には、難民急増の根本問題である、シリアやイラクでの内戦を解決することが先決ではないか――との指摘がありました。

「原因を放置して対症療法ばかりとは愚かすぎる」(32歳、男性)

実は、難民問題を"対処療法"と考えるコメントは「難民申請の中身を精査して一部を受け入れるべきだ」と答えた読者からもありました。

「本来なら難民になる原因の紛争・貧困をなくすのが一番だがそうは言っていられないだろう」(66歳、男性)

紛争が解決されないと難民の数はますます増え、受け入れる側も対策に追われることになります。しかし、シリアやイラクの情勢も出口が見えない状態です。難民問題の解決が先か、紛争解決が先か。包括的な解決方法はないものでしょうか。

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