気になる給与明細 2年目の方が手取りが少ない?

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2015/9/17 6:40
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今年入社したての新人探偵に「4月に一番気になったこと」をたずねてみると、口をそろえたのが「初任給の見方」だった。「もらった金額はわかるが、細かな保険料や税金の計算方法が気になるんです」。他の企業に勤める新入社員3人からも給与明細をこっそり見せてもらい、20代の家計事情にくわしいファイナンシャルプランナーの山崎俊輔氏に「初任給の見方」を突撃取材した。

■企業で大きく異なる「手当」

――どこの会社でももらえるお金は何でしょうか

ほかの企業の新入社員からも明細を見せてもらった

ほかの企業の新入社員からも明細を見せてもらった

給与には、どの会社に就職してもかならずもらえるものと、会社によって支給されたりされなかったりするものがあります。

まず、「基本給」。呼び名は会社の賃金規定によって「職務給」(Aさん)「本給」(Cさん)などさまざまな言葉で呼ばれていますが、その従業員の職階級で決まっている固定的なものです。加えて基準の労働時間をこえて働いたらもらえる時間外手当、いわゆる残業代と、通勤費。この3つがどこの企業も共通してもらえるお金です。

Aさん(大手金融 1年目)
支給控除
職務給200,000厚生年金
保険料
17,000
家族手当-健康保険料10,000
時間外手当-雇用保険料1,000
通勤交通費-
所得税5,000
食事費0
総支給額200,000差引支給額167,000
Bさん(外資系 1年目)
支給控除
基本給350,000厚生年金
保険料
33,000
健康保険料20,000
住宅手当30,000雇用保険料2,000

所得税15,000
総支給額380,000差引支給額310,000
Cさん(不動産 1年目)
支給控除
本給200,000 厚生年金
保険料
25,000
時間外手当100,000健康保険料15,000
営業手当-雇用保険料1,500

所得税15,000
共済会500
生命保険-
財形貯蓄-
持ち株積立-
るいとう-
総支給額300,000差引支給額243,000

※明細の形式、金額は実例をもとに変えてあります。

――会社によって異なる給与にはどんなものがありますか

企業によって大きく異なってくるのが「手当」です。配偶者や子どもの有無など、個々の属性によってもらえたり、もらえなかったりします。たとえばBさんの会社では、「住宅手当」が支給されています。家族がいる場合には、Aさんの会社のように「家族手当」が支給される会社もあります。

しかし、企業はこれらの「手当」をけずる傾向にあります。以前、トヨタ自動車が「配偶者手当」をすべて「子ども手当」に振り替えることを検討する、と発表し話題になりました。同じ仕事をしていたら家族の有無に関係なく同じ賃金であるほうが公平と考える会社もあり、こうした場合「手当」はありません。働き方が多様になっている今、手当のしくみも固定ではないのです。

職能に応じて付与される手当もあります。「営業」「技術者」など、業務に応じて与えられるものや、部長職などの管理職に与えられるものがそれに当たります。

■社会保険は4種類

――「健康保険料」「厚生年金保険料」などは、会社によって違っているのですか

社会人になれば、誰もが支払わなければならないものが「社会保険料」と「所得税」「住民税」です。社会保険料は「健康保険料」「介護保険料」「厚生年金保険料」「雇用保険料」の4つがあり、それぞれの役割を持っています。

会社員が加入する社会保険制度は、毎月給与の一定率を納めることで困ったとき給付を受けられる助け合いのしくみです。給与に応じて支払う率が決まっていて、指定された金額を支払えば病気やケガをしたときなど、給付を受けられる、というものです。社会人になったしるし、だと理解して支払いましょう。

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