2019年7月19日(金)

重圧下のプレー、どう楽しむ 南ア戦は良き挑戦者に

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2015/9/16 6:30
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初戦で当たる南アは1995年、07年にW杯を制した世界屈指の強国だ。今回もFWのパワーや密集戦の技術は参加国中1、2を争う。故障者が相次いだバックスの整備がやや遅れているが、実力は疑いの余地がない。体格で劣る日本がまともに当たっては勝ち目はない。相手の得意とする、遅いテンポの堅実なラグビーをどう封じるか。

日本の狙いはハイテンポの試合

「攻撃をとにかく仕掛ける意識を持ってやること。どうやってインプレー(ボールが動いている時間)を増やすかが大事」とSO広瀬俊朗(東芝)は話す。「とにかく先手を打ちたい。先手を取る、がチームのキーワード」と同ポジションの立川も言う。

自軍ボールのラインアウトなどこちらに主導権がある場面で早め早めにプレーを始め、勇気を持ってボールを動かす。ハイテンポの試合を日本は狙っている。

日本代表が初の対外試合を行ったのは1930年。それから85年目で南アと初対戦となるが、近年の両国は浅からぬ縁がある。スーパーラグビーと日本のトップリーグの両方に所属する南アの選手が増えている。「我々の選手の多くは日本のチームと対戦したことがある」と南アのメイヤー監督も話す。

「多く」とは言い過ぎだが、メンバー31人の中に日本でプレーする選手は3人いる。SHデュプレアとフランカーのバーガー(いずれもサントリー)、ウイングのピーターセン(パナソニック)。いずれも万全ならチームの主力となりうる実力者だ。

南アが、かつてより日本のことを知るようになったのは間違いない。「選手は日本のハイテンポのラグビーを経験している」とメイヤー監督。マクファーランド守備コーチも「速い試合になると思っている。日本は我々の試合のテンポを乱そうとしてくるだろう」。

個人でなく、チームとして戦う

日本が目指す方向は相手も承知。その警戒を上回ることができるか。HC中心に考案した戦術に加え、心理面の状態も重要になりそうだ。

堀江は言う。「チームがすごい一つになっている感じはある。(自分に)任せてくれっていう部分もあるが、何か失敗したり、弱気な部分があったりすれば、仲間に寄りかかって、味方に託そう、信頼しようという気持ちもある。そのへんがいいバランスになっている」

南アのような格上との試合では、必ずある程度のミスが生まれる。練りに練った戦術が、力ずくのプレー一発で封じられる場面も出てくるだろう。誰かが失敗したときに周りがカバーする。変に個人で勝負しようとしすぎず、チームとして戦う。良き挑戦者になれる心理的な条件は整ってきたと期待したい。

(谷口誠)

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