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照ノ富士に続け 遠藤ら平成生まれ力士の出世競争

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2015/9/13 6:30
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逸ノ城

新入幕だった14年秋場所で、白鵬と終盤まで優勝争いを演じて13勝を挙げた。角界に衝撃を与えたあの快進撃から早くも1年がたった。今、逸ノ城は試練の時を過ごしている。先場所は自己ワーストの4勝11敗。相手に相撲を研究され、得意の形(右四つ左上手)になれなくなったのが低迷の主因だろう。

尾車巡業部長(元大関琴風)は「夏巡業では毎朝、関取衆では一番早く土俵に来て、(基礎運動で)汗をびっしょりとかいていた。何とか脱皮したいという気持ちがこっちにも伝わってきた」と話す。

ただ、4日の横綱審議委員会の稽古総見では受け身の相撲が目立った。日馬富士や妙義龍ら実力者と10番前後を取ったものの、腰が高く相手の当たりをまともに受ける消極的な取り口ばかり。大きな体を相手にぶつけながら前に出る豪快さは影を潜めたままだ。本来の姿を見失った22歳は「頭で考えちゃうとダメですね。たまたま前に出られたときはいいけれど」と悩みは深そうだ。

現状から脱皮したいという気持ちが伝わってくる逸ノ城。そのためには積極的な出稽古も必要だ

現状から脱皮したいという気持ちが伝わってくる逸ノ城。そのためには積極的な出稽古も必要だ

所属する湊部屋は小所帯で、逸ノ城のほかに関取がいない。伸び悩みの一因に、環境に恵まれていない面もあるのだろう。現役時代、逸ノ城と同じく部屋に稽古相手がいなかったという元大関魁皇の浅香山親方は「それは言い訳にはならない」と断言する。

「稽古相手がいなければ、強い力士がいるほかの部屋にどんどん出稽古すればいい」。現役時代、同親方はほかの関取衆にこまめに連合稽古などの情報を聞いて、足を運んだ。「一門が違っても関係ない。師匠に出稽古に行けと言われたときだけ行くというのではなく、自ら貪欲に稽古相手を探さないと。人にやらされている感じが抜けないうちは強くはなれない。自分からやるようになれば、あの恵まれた体があるのだから、もっと成長できる」と話す。

場所前の体重測定では208キロと、夏場所前に比べて1キロ増えた。限度を超えた体重増加で動きが鈍くなったのも低迷の一因だと指摘されている。だが、いっこうに体の絞れる気配がない。自分からいろいろな部屋に出向き、稽古不足を物語る太めの体が自然に絞れるくらいの鍛錬を積むことがトンネルからの脱出には欠かせない。

遠藤

今年中に三役に昇進するという目標は、前頭5枚目で挑んだ春場所で暗礁に乗り上げた。5日目の松鳳山戦で左膝の前十字靱帯と外側半月板を損傷。前に出る圧力が増し、5日目までに4勝1敗という好成績を挙げながら、無念の途中休場となった。

同9枚目に落ちた夏場所は完治しない中で強行出場し、6勝を挙げて何とか幕内に残留した。同12枚目で臨んだ名古屋場所で10勝して復調の兆しをみせ、同7枚目まで浮上して秋場所に挑む。

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