フルスイングの余韻(山崎武司)

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どうして外れた? プロ野球順位予想

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2015/9/13 6:30
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プロ野球のペナントレースが大詰めだ。セ・リーグは最後までもつれそうな混戦が続き、パ・リーグはソフトバンクが圧倒的な強さで連覇を目前にしている。僕たち評論家は開幕前に順位予想を立てる。外したものも色々あるが、開き直っていえば、すべてが当たるわけではないから面白いのだ。何が外れたのかを検証、弁解しながら、ポストシーズンの展開を懲りずに予想してみたい。(記録は10日現在)

ヤクルト奮闘、阪神は試合巧者

まずはセ・リーグ。僕の予想は上から巨人、阪神、広島、ヤクルト、中日、DeNAだった。残り20試合を切った時点で阪神、ヤクルト、巨人が僅差でAクラスを形成し、やや差があって広島、DeNA、中日と続く。

4連覇を目指す巨人が地力で勝ると考えていたが、阿部慎之助、村田修一、長野久義といった主力の調子がシーズンを通して上がらなかった。長年ブルペンを支えてきた山口鉄也にもこれまでの安定感がなく、混戦を招く一因になった。それでも優勝を狙える位置にいるのだから、やはり地力はあるのだ。

ヤクルトは予想以上に奮闘している。打率3割、30本塁打、30盗塁のトリプルスリー達成が確実な山田哲人をはじめとする強力打線ばかりでなく、投手陣の踏ん張りが大きい。先発の駒不足から下位予想としたが、抑えのトニー・バーネットら3人の外国人を中心とした救援陣の存在がチームを支えている。

チーム打率、防御率ともリーグ5位なのに優勝争いを引っ張っているのが阪神だ。力強さは感じないが、安定感のある先発投手がそろっていて、セットアッパーの福原忍から抑えの呉昇桓へとつなぐ勝ちパターンが確立されている。前半は不振だったマートンも打率3割近くまで巻き返してきたし、福留孝介もいいところで打っている。試合巧者ということになるのだろう。

ブルペン陣の出来が成績を左右

球宴前まで首位だったDeNAは予想通り、落ちてきた。投打ともに1年間を乗り切る地力がまだ足りなかった。4番の筒香嘉智はめざましい成長を遂げ、ルーキーで抑えを任された山崎康晃も十分すぎる働きをした。良いチームになってきたが、リードして山崎につなぐという展開をつくるのに苦労した。

僕が最も見る機会の多い中日はエースの吉見一起が離脱し、課題の世代交代がうまく進まなかった。谷繁元信選手兼任監督は意識して若手を使うようにしていたが、選手の調子のピークと起用のタイミングがずれていることも多かった。それぞれの若手に求める役割、どういうチームをつくりたいのかというビジョンが曖昧だったのが残念だ。

前田健太、クリス・ジョンソン、黒田博樹ら先発投手陣が充実した広島はAクラスに入れると予想したが、救援が崩れたもったいない試合が多かった。こうしてみると、昨今の野球ではブルペン陣の出来がペナントレースを左右していることが改めて分かる。

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