2018年11月14日(水)

「無理なアイデアこそ宝」 米すご腕投資家の視点

スタートアップ
(1/2ページ)
2015/9/10 6:30
保存
共有
印刷
その他

 「コンセンサス(合意)は捨てろ」――。米国のすご腕投資家として知られるベン・ホロウィッツ氏(49)は、“常識"の破壊者だ。同氏は9月8日、日本経済新聞社が開催したイベント「STARTUP X」に登壇。それに合わせて単独インタビューをした。今、国内企業には何が必要なのか、自身はどんな技術に注目しているのかなどを語った。

ベン・ホロウィッツ(Ben Horowitz)氏。 シリコンバレー拠点のベンチャーキャピタル、アンドリーセン・ホロウィッツの共同創業者。1966年生まれ。コロンビア大学、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で計算機科学を学ぶ。ウェブブラウザ事業の旧ネットスケープコミュニケーションズを経て、99年、ソフトウエアをインターネット経由で提供するSaaSの草分けといわれるラウドクラウドを設立。同社の最高経営責任者(CEO)を務める。2002年、社名をオプスウェアに変更し、サーバーなどの運用自動化ツールに注力。07年、同社を約16億ドルでヒューレット・パッカード(HP)に売却

ベン・ホロウィッツ(Ben Horowitz)氏。 シリコンバレー拠点のベンチャーキャピタル、アンドリーセン・ホロウィッツの共同創業者。1966年生まれ。コロンビア大学、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で計算機科学を学ぶ。ウェブブラウザ事業の旧ネットスケープコミュニケーションズを経て、99年、ソフトウエアをインターネット経由で提供するSaaSの草分けといわれるラウドクラウドを設立。同社の最高経営責任者(CEO)を務める。2002年、社名をオプスウェアに変更し、サーバーなどの運用自動化ツールに注力。07年、同社を約16億ドルでヒューレット・パッカード(HP)に売却

――今日は、配車サービス「Uber(ウーバー)」を使って、ホテルから会場まで来たのですか。

いや、今回の来日はスケジュールがタイトなので、運転士つきで動いています。パーティーの後など、当たり前のようにスマートフォン(スマホ)を取り出して「Uber」で車を呼ぶシリコンバレーと比べ、東京での本格活用はまだこれからだと思います。

――5年後には、自動運転ができる車で移動しているかもしれませんね。

自動運転は、絶対に実現すると確信しています。悪天候にどう対応するかなど技術的な課題も残っていますが、将来、人間より安全な運転ができるようになるのは夢ではありません。

1900年ごろ、エレベーターの普及が始まったときは、手動で運用するオペレーターがいました。ところが、技術の進展とともに数十年後、彼らの仕事は完全になくなりました。車も同じ。自動運転の初期段階である今は、技術を補うドライバーを必要としていますが、いずれはエレベーターのオペレーターと同様に、消滅していくでしょう。

――シリコンバレーでは最近、どんなトレンドが話題になっていますか。

Uberのように、ソフトウエアによってビジネスを創造する動きが活発です。従来は、タクシー会社やホテル運営会社などに、ある機能をもつソフトウエアを提供して事業を支えるのが主流でした。それが今、ソフトウエアそのものによって新しい事業が生まれ、既存の産業に大きな打撃を与えつつあります。

機械学習を活用し、システムに「考える・学ぶ」機能をもたせる企業も米国で増えています。ただ、技術が発展途上ということもあり、まだ課題が多い。機械学習ではシステムは非常に複雑になり、さらに、エンジニアは全員、新しい技術に精通しなければなりません。ハードルが高いので、今のところグーグルやフェイスブックのような大手に限り、機械学習の活用がうまくいっていると捉えています。

  • 1
  • 2
  • 次へ

今なら有料会員限定記事もすべて無料で読み放題

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報