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ブラインドサッカー、ルールと戦術を解説
2日からアジア選手権

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2015/9/1 3:30
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2日から7日まで、国立代々木競技場フットサルコート(東京・渋谷)で、来年のリオデジャネイロ・パラリンピック出場権をかけたブラインドサッカーのアジア選手権が開かれる。目の見えない視覚障害者がプレーするもので、日本代表は悲願のパラリンピック初出場を目指して戦う。観戦の手助けとなるよう、一般にはなじみの薄いブラインドサッカーのルールと戦術をまとめてみた。

フットサルを基に独特の要素

ブラインドサッカーの試合を一度でも見たことがある人は、その雰囲気に戸惑ったことだろう。声援が絶えない通常のサッカーと違い、スタンドを支配しているのは「静寂」だ。観客は息を潜めてプレーを見つめ、ゴールやプレーが切れた瞬間だけ、声を出すことが許されている。目の見えない選手たちは様々な音を聞き分けながらプレーするので、それを妨げないようにするためだ。

ルールはフットサルを基にして、独特の要素が加えられている。試合時間は前後半25分ハーフ、選手交代などでは時計が止まるので、ハーフタイム(通常10分)込みで1試合に1時間以上かかる。ボールはフットサルとほぼ同じ大きさで、中に特殊な金属球を入れ、転がすとカチャカチャと鳴る。この音を手掛かりにボールを扱う。

1チームにつきフィールドプレーヤーは4人(図1参照)。全員視覚障害者で、見え方の差をなくすためアイパッチを貼ったうえでアイマスクをつける。GKは目の見える晴眼者か弱視者がするが、ほとんどのチームは晴眼者をGKにしている。

この5人に加え、相手ゴール裏に陣取って指示を出すガイド(コーラー)も重要な役割を担っている。相手ゴール裏から、そこへ攻めてくる味方攻撃陣に対して相手DFの位置、ゴールまでの距離、シュートのタイミングなどを声で伝えるのだ。また監督はピッチサイドの真ん中近辺にいて指示を出す。

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