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逆襲ロッテ、ジェットコースター並みのCS争い

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2015/9/1 6:30
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プロ野球クライマックスシリーズ(CS)進出に向け、ロッテがジェットコースターのような戦いを続けている。7月20日すぎにはCSがかすむ5位まで沈んでいたが、そこからの快進撃で瞬く間に3位に浮上した。勢いに乗って2位追撃かと思われたが、8月中旬からは急降下。借金生活に逆戻りした。残り30試合、西武との一騎打ちとなったCS争いの結末は――。

ファン、ハラハラドキドキの連続

8月30日。QVCマリンフィールドでのオリックス戦はロッテファンにとって、そんじょそこらのお化け屋敷以上にハラハラドキドキの連続だった。三回までに5-0とリードする楽勝ムードが中盤から一転。不運な安打が出たところに投手陣も四球を重ね、一打逆転のピンチに何度も肝を冷やした。5-4で逃げ切ったとき、球場に充満したのは、歓声とともに安堵のため息だ。何はともあれオリックスを3タテし、西武を抜いて8日ぶりの3位浮上である。

それにしても、めまぐるしい夏だった。7月の球宴直後には借金が今季最大の7まで膨らみ5位に低迷していたが、同月24日~8月8日まで7連勝を含む12勝2敗と想定外の快進撃を見せる。そのハイライトが首位ソフトバンクを千葉に迎えた8月7日の一戦だ。

初回に2点を先制するも、エースの涌井秀章が四回に5点を失い逆転を許す。その直後、主軸の清田育宏が顔面に死球を受けて退場し、暗雲が垂れこめた。ところが3-5と敗色濃厚の八回、清田と交代した岡田幸文の二塁打などで走者がたまったところで、当たりが止まっていた4番アルフレド・デスパイネが決勝の逆転3ランをバックスクリーンに打ち込んだのだ。

盤石の強さを誇るソフトバンクを、手負いの挑戦者がうっちゃった会心の勝利。デスパイネは「日本に来て一番うれしい」と喜びを爆発させ、伊東勤監督も「清田の退場でチームがひとつになった」とうなった。勢いに乗ったロッテは翌日も、不調が続いていた唐川侑己の好投で7-2と完勝した。7月下旬から8月上旬にかけて、西武はよもやの13連敗。球宴前に6ゲームあった3位との差がみるみる縮まり7月末にAクラスに浮上すると、8月8日には4位の西武を4ゲーム差まで突き放したのである。

指揮官がコメント拒んだ試合も

ところがその後、上昇機運は急にしぼむ。11日、仙台での楽天戦は死球退場から復帰した清田が初回に特大の左越えソロを放って先制する幸先の良い滑り出し。優位に試合を進めていたが、五回に雨脚が強まり、ノーゲームとなった。これを境にロッテの歯車は反転する。

翌12日から26日のソフトバンク戦までは4連敗や3連敗もあり3勝10敗。3タテを食らった18~20日の日本ハム戦はとりわけ深刻だった。3試合を通じて無駄な四死球や失策、バッテリーミスのオンパレード。打線も淡泊な凡打が目立ち、あまりの惨敗のショックから伊東監督が今季初めてコメントを拒んだこともあった。下旬には再びBクラスに転落した。

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