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全米テニス、高額優勝賞金 男女同額へ奮闘の歴史

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2015/8/31 6:30
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100年以上前から四大大会が男女共催だった歴史のあるテニスに比べ、他のプロスポーツはこうはいかない。サッカーでは日本女子代表「なでしこジャパン」の日常生活が質素であることはよく知られた話。今夏のワールドカップ(W杯)カナダ大会で優勝した米国でも、国内女子リーグは大差ない。川澄奈穂美(INAC神戸)、米代表GKホープ・ソロらが所属したシアトルのチームは試合後、宿泊先のホテルで夕食のハンバーガーをほお張っていた。男子の14年W杯ブラジル大会の優勝賞金が3500万ドルだったのに対し、今年の女子は200万ドル。国際サッカー連盟(FIFA)はスポンサーの差を理由に挙げるが、14年大会ベスト16だった米男子チーム(900万ドル)より少ないことを指摘する意見がある。

27年ぶりの年間グランドスラムも

米女子プロバスケットボールのWNBAでは、トップ選手の年俸は日本円で1000万円ほど。男子のNBAの最低年俸の5分の1程度にすぎず、トップ選手がオフに中国やロシアへ"出稼ぎ"に行くのは珍しくない。ゴルフも全英女子オープンは男子の3分の1ほどで、全米女子オープンでさえ男子の半分以下というのが実情だ。

米経済誌フォーブスで毎年恒例の「最も稼ぐアスリート100人」をみると、男女選手の賞金格差がよく分かる。15年版でランク入りした女子選手は26位のシャラポワと47位のセリーナのわずか2人にとどまり、ともにテニス選手。女子プロスポーツは賞金額で男子選手に大きく水をあけられている。

賞金ではスポーツ界で男女平等の先端を行くテニスだが、女子選手からみれば待遇改善はまだ道半ばといえる。今年のウィンブルドンではセリーナとキャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)が「女子はセンターコートや1番コートなど、ビッグコートで試合が組まれる機会が少ない」と発言した。試合会場は照明設備がセンターコートにしかない。試合を消化するためにやむを得ない面もあるが、女子の試合は約40%しかセンターコートや1番コートで行われなかった。ほかの四大大会では50%前後を女子の試合に割り当てている。

昨年の全米オープン決勝は実は錦織圭(日清食品)が出場した男子決勝より、女子決勝の方が全米で視聴率が高く、盛り上がった。今年は「セリーナ一色」になるかもしれない。シングルスで優勝すれば4連覇、四大大会は昨年の全米オープンから5大会連続での優勝となる。しかも男女を通じて27年ぶりの年間グランドスラム達成になる。

(原真子)

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