2019年9月19日(木)

勃興「不動産テック」 査定も審査もネットで完結

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2015/9/25 6:30
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ITpro
 不動産の売買や仲介などをネット上で完結させる新種のサービスが相次ぎ登場し話題を呼んでいる。マンション物件の売り主や賃貸物件の借り主は、店舗に足を運ぶことなくスマートフォン(スマホ)を使って手軽に使えるのが特徴だ。担い手は「ネット不動産」を名乗るベンチャー。不動産業界の慣行は非効率で不透明だとして、IT(情報技術)の力を借りて大胆に改革しようと試みる。

金融業界では「フィンテック」、広告業界では「アドテック」と呼ぶ革命の嵐が吹き荒れるが、今度は「不動産テック」が注目を集めそうだ。

■ネットの力で情報格差を是正

「顧客と事業者の情報格差を利用して成り立っているのが、これまでの不動産業界のビジネスモデル。ネットとITで顧客が情報を手にできるようにしたい」。こう語るのはネット不動産ベンチャー、マンションマーケットの吉田紘祐社長だ。同社はマンション売却に特化したネットサービスを、2015年8月17日に始めた。約11万件の物件情報を掲載している(図1)。

図1 自分のマンションの相場が一目で分かる

図1 自分のマンションの相場が一目で分かる

図2 物件の検索や見学の予約をネットで実施できる

図2 物件の検索や見学の予約をネットで実施できる


イタンジも8月1日から、賃貸住宅を探せる「お部屋探しサービスNomad.(ノマド)」の提供を開始した。現在の対象地域は東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県で、8万5000人の登録会員を持つ。毎月150~200件が成約しているという(図2)。

両社はいずれも自らを「ネット不動産」だと名乗る。これまでの不動産会社のように店舗を構えて顧客と対面する形を取らず、物件の取引や賃貸といった作業を全てネット上で実施できる点にこだわった。ネット専業の不動産会社というわけだ。

■無店舗だから低額・定額実現

マンションマーケットの利用者は、マンション物件の売り主。相場情報の確認から物件の査定、売却まで全てネット上で完結できる。ノマドも賃貸住宅の検索や物件見学の予約はもちろん、契約時の審査といった手続きのために借り手が店舗を訪れる必要はない。借り手が同社の担当者と合うのは、物件を見学する際に現地で待ち合わせたときぐらいだ。

特徴はネット専業の強みを生かし、店舗の家賃や人件費といったコストを徹底的に抑える代わりに、利用者が負担する料金を割安に設定していること。

マンションマーケットの場合、売却にかかる仲介手数料は一律49万8000円。マンション取引の仲介手数料は「物件価格の3%+6万円(税別)」が法律で定められた上限で、「法定上限価格が事実上の定価となっていた」(吉田社長)という。

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