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日本パラリンピック委会長「魅力伝え、裾野広げたい」

2015/8/25 13:08
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今月発表になった内閣府の世論調査で、東京五輪の観戦希望者は過半数に達したのに対し、東京パラリンピックは36%にとどまった。「東京パラリンピックで全競技場を満員にする」との目標を掲げる鳥原光憲・日本パラリンピック委員会(JPC)会長に、障害者スポーツの現状と今後の戦略を語ってもらった。

とりはら・みつのり 1943年東京都生まれ。67年東大経卒、東京ガスへ。2006年同社社長、会長を経て現在相談役。11年6月から日本障がい者スポーツ協会会長兼日本パラリンピック委員会委員長(14年8月から会長)

とりはら・みつのり 1943年東京都生まれ。67年東大経卒、東京ガスへ。2006年同社社長、会長を経て現在相談役。11年6月から日本障がい者スポーツ協会会長兼日本パラリンピック委員会委員長(14年8月から会長)

私は高校でサッカーを始め、大学、社会人になってもプレーし、FC東京の前身で監督も務めた。そんなスポーツ好きでも、JPC会長になるまで障害者スポーツを生で見たことはなかった。

現状の日本の障害者スポーツは、裾野の広がりや競技レベルの高さの両面で不十分だと思う。認知度も低い。

そこで、13年3月に「日本の障がい者スポーツの将来像」と題する2030年に向けたビジョンを皆で作った。これまでこうした中長期の計画はなく、メダル数やスポンサーの増加、日常的にスポーツが楽しめる環境整備など具体的な目標を掲げ、挑戦を始めた。

東京パラリンピックは史上最高の大会といわれた12年ロンドン大会に負けないような成功を収めたい。ロンドンは過去最多の国・地域と選手が参加し、チケットは完売。テレビは1日16時間放映し、7万人のボランティアが活躍した。

3つの施策を進めている。1つ目はパラアスリートを学校に派遣して競技を行い、障害を乗り越えた経験を伝え小中学生のファンをつくること。家族ぐるみで見に来てくれることにつながる。

2つ目は、スポンサーシップやアスリート雇用の増加、従業員のボランティア活動という面で、企業のサポーター作りの推進。これにより社員が大勢ファンになってくれる。最後はこうした策を、全国的に展開することだ。五輪競技団体とも連携しながら、オールジャパンで盛り上げ、5年間積み上げていけば波及する効果も大きい。

東京パラリンピックで残すべきレガシーは、誰もが分け隔てないインクルーシブな(受け入れられる)共生社会だ。世界最先端の社会インフラというハード面、一人ひとりの意識の変革というソフト面に加え、障害者スポーツ文化を残したい。

私が初めて生で見たのはパラ水泳だった。上肢と下肢を切断した選手が、まるでイルカのように体全体を使って泳ぐのを見てすごさを感じた。タイムは一般の水泳と差はあるが、残された機能を最大限使う姿にスポーツとしての魅力を感じた。多くの人にわかってもらいたい点だ。

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