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飛躍、パラアスリート 「東京」見据え若手育成

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2015/8/25 13:25
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2020年8月25日、障害者スポーツの祭典、東京パラリンピックが幕を開ける。夏季大会が同一都市で2度催されるのは初で、パラアスリートは「東京で輝く」を合言葉に己を磨いている。企業も選手の力を引き出すための技術を駆使、メダル奪取を後押しする。バリアフリーの街づくりも進み、パラリンピックは東京がよりやさしい都市に変わる好機となる。

若手主力選手の(左から)天摩、欠端、若杉

若手主力選手の(左から)天摩、欠端、若杉

「20年に向けて、ここが出発点になるのではないかと思う」。今月2日までの3日間、東京都内で開かれたゴールボールの国際大会ジャパンパラを、そう見立てたのは女子日本代表の市川喬一ヘッドコーチ(HC)だ。

12年ロンドン・パラリンピックで、団体競技として日本初の金メダルを獲得した女子ゴールボール。来年のリオデジャネイロ大会最終予選となるアジア・パシフィック選手権(中国・杭州)を11月に控え、出場枠を争う韓国、昨年の世界選手権準優勝のロシア、同3位のトルコを同4位の日本が迎え撃つ、またとない強化の場だった。だが、アクシデントが襲った。

金メダルの立役者、攻撃力のある安達阿記子(31)が体調不良で不参加。同じく金メダルメンバーで守備の要、浦田理恵(38)も指を骨折し、試合には出られない。「お姉さん方」(市川HC)不在となり、若手のみで挑むことに。災い転じて福となすべく、あえて5年後へのスタートラインに位置づけたのだ。

その舞台に立った"妹たち"は4人。中心は最年少ながら、攻撃力が期待されている若杉遥(20)だ。試合で3人が並ぶ真ん中のセンターは守備、左右のウイングは攻撃と役割分担が主流の中で、若杉は両方をこなせる珍しいタイプ。日本の強みになりうる。欠端瑛子(22)は身長165センチとチームで最も背が高く、球の威力を増すために、くるっと1回転してから投げる回転投げに今年から挑戦している。

キャプテンの浦田(左から3人目)を中心にチームで話し合う

キャプテンの浦田(左から3人目)を中心にチームで話し合う

ともにロンドン大会メンバーだが、控え扱いで出場時間が短い。決勝も出られなかったのに、金メダリストともてはやされることにじくじたる思いがあるようだ。若杉は「次は決勝の舞台で戦うという強い気持ちを持つことができた」と話す。

この2人にパラ陸上から1年半前に転向、弾むバウンドボールを得意とする天摩由貴(25)、体は小さいが先天盲のため聴覚が鋭く、守備の反応がいい安室早姫(22)が加わった今回の日本代表。結果は予選リーグで2勝1分け3敗の3位。3位決定戦では韓国に負けて最下位に終わった。

とはいえ若杉はチーム最多の9得点と気を吐き、「今までベテランに支えられた部分があったが、若手でもできるというのがわかった」。天摩もバウンドボールで3得点、安室も日ごとに防御のタイミングがあってきた。強豪との戦いが成長を加速させたか。

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