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失速西武、CS進出に黄信号 投手陣の再整備急務

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2015/8/11 6:30
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空調の利かない西武ドームの蒸し暑さで夏バテしたわけではないだろうが、開幕から快調に飛ばしていたチームの勢いが突如止まった。本塁打と打点の2部門でトップを快走する4番中村剛也や、プロ野球記録まであと「2」の31試合連続安打をマークした1番秋山翔吾らを軸とした強打で上位争いをしてきた西武が、球団ワースト記録となる13連敗を喫した。最大11あった貯金はなくなり、4位にまで後退。2008年以来のリーグ優勝どころか、クライマックスシリーズ(CS)進出すら危ぶまれる状況になってきた。

13連敗、不名誉な記録を36年ぶり更新

連敗が始まったのはオールスター休みに入る前、7月15日の西武ドームでの楽天戦。八回まで2安打無失点、プロ初完封かという快投を演じていた野上亮磨は九回に崩れた。ウィーラーに3ランを浴びて1点差とされ、1死もとれずに降板すると、急きょ登板した抑えの高橋朋己も踏ん張れずに同点を許してしまう。そして延長十一回にバスケスら救援陣がつかまって力尽きた。

その後、8月4日のコボスタ宮城での楽天戦では七回に4点差を追いつきながら、八回に失策をきっかけにして決勝点を奪われ惜敗。1979年、クラウンライターから西武となり、本拠地を福岡から埼玉に移した年に記録した不名誉な記録を36年ぶりに更新することになってしまった。

西武はリーグ屈指の強打を誇るが、投手陣には不安が残ると開幕前からいわれてきた。中でも救援陣の駒不足は明らか。計算できるのは抑えの高橋朋とセットアッパー役の増田達至くらい。勝ちパターンに使える投手がもう1、2枚ほしいというのが正直なところだった。

それでも、開幕当初は自慢の打線がカバーした。攻撃陣が早めに点を取ってくれるから、先発は余裕を持って投球を組み立てることができた。救援陣も楽な場面での登板が多く、開幕ダッシュに成功。ソフトバンク、日本ハムと首位争いを演じることができた。

救援陣に疲れ、連鎖反応で打線も…

シーズンが進むにつれ、不安の影が差してくる。救援陣に疲労がたまってきたのだ。高橋朋は連敗前の7月14日にも、四球から1点差を守り切れず延長戦にもつれ込まれている。その後は5試合連続で失点。25日の日本ハム戦では逆転を許すなど、勝ちゲームを失ったこともあった。増田も24日の日本ハム戦で6失点、29日のロッテ戦で5失点と散々な内容だった。それでも「上で調整させていくしかない」(横田久則投手コーチ)というのが西武の苦しいところ。

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