パナ、太陽光発電パネルを25年保証 施工時間も4割減

2015/7/24付
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日経テクノロジーオンライン

HITシリーズの新製品。250Wと245Wのパネルと、それぞれのハーフタイプ計4製品

HITシリーズの新製品。250Wと245Wのパネルと、それぞれのハーフタイプ計4製品

パナソニックは2015年7月23日、滋賀県大津市にある同社の滋賀工場で記者会見し、太陽電池モジュール「HIT」シリーズの新製品を発表した。定格出力が250Wと245Wの2製品、および寸法がそれぞれ約2分の1となるハーフタイプ2製品である。2015年9月24日以降、順次受注を開始する。

新製品の特徴は3つ。(1)モジュールの保証期間を25年と、従来の15~20年から延ばした、(2)独自の工法で、屋根への施工時間を4割超短縮した、(3)1製品において、「ヘテロ接合の界面清浄化技術」を反映した太陽電池セルを採用し、定格出力を従来の244Wから245Wに向上させた、の3点である。

(1)の保証期間25年は、10年後に定格出力の81%、25年後に同72%を保証するというもの。25年という期間を保証するのは国内の太陽光発電モジュールメーカーではほとんど例がなかった。パナソニックは、セルからモジュールを製造する際に、セル間の接続技術などを改善することで実現可能になったとする。

ただし、25年の保証期間は、海外では既に数年前から標準的になっている。しかも、出力保証値が高い例が多い。典型的な例は10年後の出力が定格の90%以上、25年で80%以上を保証するというものだ。中でも米SunPowerは、5年後で同95%以上、25年後で87%以上と、非常に高い値を保証している。

(2)でパナソニックは、新たに「Puss&Slide(PS)工法」を開発したとする。これによって、12枚のパネルを住宅の屋根に設置する際、これまで約4時間55分かかっていた施工時間を、2時間48分と約43%短縮した。

こうした工法が普及すれば、工事費が占める割合が非常に高い日本の太陽光発電システムの価格低減につながる可能性がある。

(3)のヘテロ接合の界面清浄化技術は、太陽電池セルの裏面電極側にある結晶Si層とアモルファスSi層の界面を"清浄化"する技術。これによってキャリアの再結合による損失と抵抗の損失がそれぞれ低減し、発電出力が向上したとする。

(日経テクノロジーオンライン 野澤哲生)

[日経テクノロジーオンライン 2015年7月24日掲載]

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