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ゴールゲッター発掘、最重点に サッカー東アジア杯
サッカージャーナリスト 大住良之

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2015/7/25 6:30
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8月上旬に中国・武漢で行われる東アジアサッカー連盟(EAFF)東アジアカップ2015は、非常に興味深い大会だ。EAFFとはアジアサッカー連盟(AFC)の下につくられた5つの地区サッカー連盟のひとつであり、加盟は10カ国・地域。02年に結成され、03年からほぼ2年ごとに日本、韓国、中国の持ち回りで地域内の選手権を開催してきた。今大会は第6回大会となる。

日本は国内組のみ、強行日程で3試合

出場は4チーム。日韓中の3カ国は予選を免除され、他の7カ国・地域による予選から1カ国(今回は北朝鮮)が加わり、1回戦総当たり(1チームあたり3試合)で優勝を争う。

ただ、国際サッカー連盟(FIFA)はその直接の傘下である6つの地域サッカー連盟(アジアならAFC)の選手権については公式戦として認め、「国際試合カレンダー」に記載して選手の所属クラブに放出義務を課しているのだが、EAFFのような「地区」の大会には認めていない。Jリーグは日本サッカー協会への協力で選手を出すが、欧州のクラブには放出を要求できないため、「国内組」だけの大会となる。

ただし現時点で主力の多くが欧州のクラブに在籍しているのは日本と韓国の2カ国のみ。中国と北朝鮮はほぼ完全なナショナルチームが出場してくる。

Jリーグも、シーズンの最中にこの大会が入るため、7月25日に開催される第2ステージ第4節に続き第5節を29日に行い、選手たちは翌30日の朝にそれぞれ近隣の空港から出発して開催地の武漢に向かう。初戦の北朝鮮戦(8月2日)までのトレーニングは現地で2日間だけという強行日程だ。

日本の試合日程
(日本時間)
1日19:20(女子)北朝鮮
2日19:20(男子)北朝鮮
4日19:20(女子)韓国
5日19:20(男子)韓国
8日21:10(女子)中国
9日21:10(男子)中国

では、なぜ日本サッカー協会はこんなに無理を押してこの大会に参加させるのか。

EAFFの加盟国・地域は日本、韓国、中国、北朝鮮のほかはモンゴル、台湾、香港、マカオ、グアム、そして北マリアナ諸島。サッカーの世界では「小国」ばかり。しかし、たとえばAFCの選挙においては「大国」と変わらない1票をもっている。この地域の「小国」が、たとえば西アジアの裕福な国に取り込まれないよう、日常的に交流し、発展のための援助をして団結を強めておくことが非常に重要なのだ。

若い力の台頭でA代表の底上げ狙う

さて、過去5回の大会、日本は自国開催の2大会(03、10年)を含め全く振るわなかった。しかし前回13年に韓国で行われた大会ではJリーグの若手を中心にしたチームで初優勝を飾った。その中から、DF森重真人、MF青山敏弘、山口蛍、FW柿谷曜一朗、斎藤学、大迫勇也というこの大会でA代表にデビューした6人が、翌年のワールドカップメンバーに選ばれた。今回も「A代表の底上げ」として、若い力の台頭が期待される。

「最大のテーマはゴールゲッターを見つけること」。7月23日、23人の代表メンバーを発表する記者会見で、バヒド・ハリルホジッチ監督はこう強調した。

6月に行われたワールドカップ・ロシア大会アジア2次予選の初戦、シンガポール戦は圧倒的に攻め、23本のシュートを放ちながらゴールを割ることができず0-0の引き分け。「Jリーグで(1シーズンに)25点から30点を取り、A代表で相手が強くなっても取れる選手を探さなければならない」

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