自動運転ロボや顔認証キー…「変なホテル」はIT見本市
"ロボットホテル"探訪記(下)

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2015/7/31 6:30
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 ハウステンボスが2015年7月17日に開業した「変なホテル」。快適性と世界最高水準の生産性を両立させるため、様々な技術を駆使した革新的なホテルだ。特に面白いのは、人件費を4分の1に抑えるため、フロントやポーターなどの業務にロボットを導入している点。一体どのようなホテルなのか。体験レポートの後編では、コンシェルジュやポーターとして働くロボット、そして室内の案内ロボットの"仕事ぶり"を紹介する。

写真1 友達のような口調で語りかけるコンシェルジュロボット

写真1 友達のような口調で語りかけるコンシェルジュロボット

「変なホテル」のフロントの付近には、館内を案内するコンシェルジュロボットが座っている(写真1)。近づいて「こんにちは」と話しかけてみると、「僕が館内を案内するよ。何が知りたいの?チェックイン?チェックアウト?朝食?それ以外?」と友達のような口調で語りかけてくる。フロントロボットが敬語を使うのとは対照的だが、ロボットが相手だからなのだろうか、それも憎めない。

「朝食はどこで食べるの?」と聞いてみると、食堂の場所と営業時間を教えてくれた。その後は、「他に知りたいことはある?ない?」と尋ねられる。「ない」と言うと、ロボットは「それじゃあ、またねー」でおしまい。

■安全を重視したポーターロボット

コンシェルジュロボットの奥手には、荷物を客室まで運ぶ機能を備えたポーターロボットが待機している。ポーターロボットの形状は、タイヤの付いた荷台だ。そこに、自分の荷物を載せる(写真2)。その後、背面のタッチパネルに部屋番号を入力すると、動き出す。

写真2 ポーターロボットの荷台に荷物を載せる

写真2 ポーターロボットの荷台に荷物を載せる

写真3 部屋番号を指定すると、自動運転で荷物を運ぶ

写真3 部屋番号を指定すると、自動運転で荷物を運ぶ

その後をついて行く。退屈しないように、との配慮なのだろう。ロボットが動き出すと、タッチパネルにハウステンボスの見どころなどを紹介するCM動画が映し出された。

無意識に歩いていると、いきなりロボットが停止した。その理由は、ロボットとの距離にあった。ポーターロボットと離れすぎると止まる仕組みになっている。ロボットの前や横を歩いたりするのもNGである。ポーターロボットの使用上の注意書きがあったのを見逃していた。

少々早歩きの記者にとって、ポーターロボットの進む速度は遅く感じた。ただし安全性を考えてのことなのだろう。ロボットに案内されることは初めてのことなので、特にいらつくことはなく、宿泊する部屋へと向かった(写真3)。

ポーターロボットの案内で、宿泊する部屋に到着した(写真4)。ポーターロボットから荷物を取り出し、ボタンを押す。任務を終えたポーターロボットはそのまま廊下を直進し、比較的広いスペースに出たところでUターンし、ロビーへと戻っていった。

ポーターロボットを見送り、客室のドアの前に立つ。ドアの横には、カメラと非接触式ICカードキーの読み取り装置が設置してある(写真5)。顔認証システム用の装置である。チェックイン時に顔画像を登録済みなので、早速、顔認証で解錠してみようと試みる。

写真4 ポーターロボットに案内されて部屋に到着

写真4 ポーターロボットに案内されて部屋に到着

写真5 客室ドアの横にカードキーの読み取り装置と顔認証用のカメラがある

写真5 客室ドアの横にカードキーの読み取り装置と顔認証用のカメラがある


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