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東京五輪で輝け 10代エース候補の「5年後の自分」

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2015/7/24 6:30
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競泳・池江璃花子(15)――恵まれた体格で軽やかに

8月2日からロシアで始まる競泳の世界選手権に、15歳の中学3年生が出場する。400メートル、800メートルのリレー2種目でメンバーに選ばれた池江璃花子(ルネサンス亀戸)。中学生の代表は14年ぶりの快挙だ。

代表入りを決めた4月の日本選手権。3位に入った200メートル自由形のレース後、池江は泣いた。うれし涙かと思いきや、1学年上のライバル、持田早智(ルネサンス幕張)に負けたことが「悔しかった」のだという。代表切符だけでは満足しない意識の高さに、将来トップ選手になる資質を感じさせた。

メーン種目はバタフライと自由形で「距離が短いほど好き」。日本人スイマーでは珍しいスプリンターだ。日本選手権では、個人種目での代表入りに最も近いとみられていた初日の100メートルバタフライでまさかの予選落ち。そこから気持ちを切り替え、見事に代表切符をつかんだ。「ずっと引きずって落ち込んでいてもマイナスにしかならないし、周りにも迷惑をかけてしまうので」

身長167センチ。中学生になって10センチ以上も伸びたという。長い腕と26センチの大きな足で水をとらえる。恵まれた体格に加え、村上二美也コーチが「本当に頑張っているのかよと思うぐらい軽やかに泳ぐ」と評するように、力みのないフォームが速さの秘訣だ。

競泳日本代表の泳法分析をする日本スポーツ振興センターの岩原文彦氏も「効率のいい泳ぎをしており、自由形なら短距離よりも200メートルに適性がある」とみる。東京五輪の時は20歳。今回の世界選手権が、5年後に大輪の花を咲かせるための出発点となる。

体操・白井健三(18)――圧倒的な「ひねり」武器

人呼んで「ミスター・ツイスト」。体操男子の18歳、白井健三(日体大)は「ひねり」という唯一無二の武器を持つ。高校2年生だった2013年、17歳1カ月で世界選手権の種目別(床運動)を制して史上最年少の世界王者に。床運動で「後方伸身宙返り4回ひねり」と「前方伸身宙返り3回ひねり」、跳馬で「伸身ユルチェンコ3回ひねり」と3つの新技を決め、技名にシライの名前がついた。

究極のスペシャリストがいま目指すのはオールラウンダーへの脱皮。現在のエース、内村航平に代表される「6種目できてこそ真の王者」という日本体操の系譜に名を連ねるべく、床運動と跳馬以外の底上げにも取り組む。「信頼される選手になりたい」。今は一芸で先輩たちを驚かす弟分でも、5年後に思い描く自分は団体金メダルをもたらすチームの大黒柱。

今秋の世界選手権に出場する萱和磨(順大)らホープがそろう年代。競争は厳しい。「5年後ばかり見ていると足をすくわれる。一日一日を大切にしていった結果が東京五輪ならいい」。確かな心根があってこその驚きの演技なのだ。

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