「霞ケ浦導水事業」の差し止め請求を棄却

2015/7/22付
保存
共有
印刷
その他

日経コンストラクション

渇水対策や水質浄化を目的に国土交通省が進める霞ケ浦導水事業を巡って、生態系に悪影響を及ぼすとして茨城、栃木両県の漁業協同組合が取水口工事の差し止めを求めた訴訟で、水戸地方裁判所は2015年7月17日、漁協側の請求を棄却した。

同事業は、民主党政権下の2010年度に凍結されたが、検証の結果、自民、公明両党の政権復帰後の2014年8月に事業継続が決まった経緯がある。

(資料:国土交通省関東地方整備局)

(資料:国土交通省関東地方整備局)

霞ケ浦導水事業は、霞ケ浦を導水トンネルで那珂川と利根川にそれぞれ結び、水を相互にやり取りできるようにする事業。各河川に必要な流量を残したうえで、それを超える分を有効活用する。都市化の進展などに伴う霞ケ浦の水質悪化や、両河川における渇水の発生などから、流域全体での対策が求められていた。

那珂川と結ぶ「那珂導水路」は延長約43km、利根川と結ぶ「利根導水路」は約2.6km。総事業費は約1900億円で、2009年度までに約1470億円を投じている。利根導水路は既に完成し、那珂導水路は約3割が出来上がっている。

国交省では2015年度予算で、霞ケ浦導水事業に11億4000万円を計上した。施設の設計や水理水文調査、環境調査などを実施する予定だ。

(資料:国土交通省関東地方整備局)

(資料:国土交通省関東地方整備局)

(日経コンストラクション 青野昌行)

[ケンプラッツ 2015年7月21日掲載]

保存
共有
印刷
その他

関連キーワード

電子版トップ



[PR]