ロボットをアイドルに、「ロボドルプロジェクト」が始動
アスラテック、ココロ、佐川電子、博報堂の4社は共同で、ロボットの活躍の場を広げるべく、ロボットをアイドルにすることを目指した、「ロボドルプロジェクト」を発足した。ロボットは、産業分野だけではなく、サービス分野での活用も期待されている。4社はその中でも、エンターテインメント分野において、映像作品やイベントなどに向けたロボットの演出を支援していく。

ロボットを映像作品やイベントで使う場合、人間と同様に演出上の問題が生じる。具体的には、適切なロボットのキャスティングや動作管理、衣装やメイクなど、ロボットの専門企業の知見が必要となる。同プロジェクトはそういった問題を解決し、適切な支援を行っていく。
現在、佐川電子が開発した人形型のロボット「SE-01」、ココロが開発した人間に酷似した等身大ロボット「アクトロイド」シリーズ、アスラテックが開発した4本の腕を備えた二足歩行ロボット「ASRA C1」、市販のホビーロボット「GR-001」(エイチ・ピー・アイ・ジャパン)の4体が同プロジェクトに所属している。
これらのロボットはすべて、アスラテックのロボット制御システムである「V-Sido OS」が利用可能で、リアルタイム操作ができる。
発足後第一弾のプロジェクトとして、GR-001とSE-01が、アイドルグループ「乃木坂46」の新曲『魚たちのLOVE SONG』のミュージックビデオに登場する。GR-001のダンスには、アスラテックと産業技術総合研究所が共同開発した、音楽連動ロボット制御システムである「V-Sido×Songle」の技術を用いている。
(日経Robotics 長場景子)
[日経テクノロジーオンライン 2015年7月17日掲載]
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