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急伸中国スポーツ市場 2025年には100兆円も
マーケティング会社、朱暁東董事長に聞く

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2015/7/18 6:30
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拡大が続く中国のスポーツビジネス。同国でサッカー、テニス、ランニングなど幅広い事業を展開するのがスポーツマーケティング会社の北京欧迅体育文化(オーシャンズ)だ。創業者でもある朱暁東董事長に現状と今後の課題を聞いた。

朱董事長はサッカーW杯ロシア大会での中国のテレビ放映権料は約300億円と指摘

朱董事長はサッカーW杯ロシア大会での中国のテレビ放映権料は約300億円と指摘

サッカークラブの年間予算が100億円

――中国のスポーツ市場は急拡大している。

「政府は昨年末、スポーツを(2025年までに)100兆円規模の産業に育てる目標を立てた。米国の2倍の規模で、中国の国内総生産(GDP)の4~5%にあたる。日本での自動車産業の比率よりも大きい」

「サッカー・ワールドカップ(W杯)に中国が支払うテレビ放映権料は日韓大会の頃は2大会の合計30億円だったが、18年ロシア大会は1大会で約300億円に増える。北米は企業の広告宣伝費におけるスポーツの割合が8.5%と聞く。日本は7%、中国はまだ3%しかない。スポンサー市場もまだ伸びる」

――サッカークラブの資金力も高まっている。

「広州恒大の年間予算は100億円。リッピ前監督とコーチ陣の年俸は合計約20億円だったという。しかし収入は40億円しかなく、収支は全く合っていない。ユニホームの胸スポンサーの協賛金が16億円でリーグからの分配金が4億円。チケット収入は本当か分からないが、20億円といわれている。北京国安も年間予算60億円のうち収入は8億円だけと聞く。中国ではサッカーはもうからないと思われている」

――足りないお金を補填してまで親会社がクラブを経営するのはなぜ。

「不動産会社など親会社がクラブ経営に力を入れる理由の一つは習近平国家主席がサッカーが好きだから。要人に会えるメリットがある。用地取得をする際、『サッカークラブのアカデミーを作るため』というと役所の許可が出やすいこともある。(親会社が)アカデミーと一緒にマンションを建てることもある」

――中国のクラブ経営の問題点は。

「クラブのスタッフは自分たちのオーナーさえ喜べばいいと思っている。サポーターへの地道なアピールやサッカークリニックなどは行わない」

スポーツのチケット販売額は500億円

「地域貢献をクラブライセンス取得の条件に入れたり、(クラブに収入以上の支出を禁じる)ファイナンシャルフェアプレーのような概念や、(支出が多すぎるクラブへの)ぜいたく税を導入するなど根本的に変えないといけない。株主も多様化させて『クラブがオーナーの持ち物』という考え方を変えた方がいい。メディアの間でも、チーム名から企業の名前を取るべきだと議論され始めている。このままでは中国のサッカーは長続きしないと思っている人が多い」

「サポーターにもまだお金を払ってチケットを買う文化が育っていない。どうやってただで試合を見るか、みんなが競い合っている。中国の映画のチケット販売総額は1兆円で、スポーツの入場券は500億円といわれている。米国は100対120の比率だから、中国のスポーツの入場料収入はまだまだ伸びる」

「私は5つのクラブの入場券販売の権利を取得している。今季は(スマホなどの)アプリを通してチケットを買ってもらうことで、購入者がどういう人かを把握することができるようにした。売れ行きは好調だ」

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