2019年3月26日(火)

飛行機のインターネットは危険がいっぱい

(1/2ページ)
2015/7/17 12:00
保存
共有
印刷
その他

VentureBeat

飛行機はかつてインターネットから避難できる場所だった。だが、今では目につく中で最もリスクの高いWi-Fiネットワークが提供されている。サイバー犯罪者にとって、Wi-Fiを大量に使う乗客たちはたるの中を泳ぐ魚のようなものだ。確かに、スターバックスや空港など他の公衆無線LANも安全とはいえないが、その中でも飛行機は特に危険だ。数百人のネットユーザーを何時間もの間、小さな空間に詰め込むことになるからだ。サイバー犯罪者が無防備な被害者に何でも試せる時間的余裕がある。

■大人気の機内ネット

飛行機の機内からインターネットに接続するWi-Fiサービスが広がっているが、そこには危険が潜んでいる

飛行機の機内からインターネットに接続するWi-Fiサービスが広がっているが、そこには危険が潜んでいる

だが、狙われる立場の乗客は、このハッカーの楽園ともいえる環境のリスクに驚くほど気付いていないようだ。フライトの快適さをランク付けするサイトの米ルートハッピーが明らかにした1月の情報では、今や米航空会社の便の3分の2が機内Wi-Fiを提供している。このリポートによると、米国内の機内Wi-Fiの普及率は2013年7月以降で1600倍も高まった。

これはもちろん、乗客からの要望があるからだ。米機械大手ハネウエルによる2014年の機内でのネット接続に関するリポートでは、国内便でWi-Fiにアクセスしたことがある乗客は85%に達し、機内Wi-Fiがフライトの選択に影響すると答えた人は66%に上った。

旅行者が「ネット欲」を満たすのに伴い、犯罪者は彼らの脆弱性につけ込んでいる。乗客が請求書を支払ったり、仕事のメールを書いたり、ネットで買い物したりすれば、あまりスキルのないハッカーでもデータを入手できる可能性がある。

被害者はWi-Fiネットワークに接続する時点で最初のミスを犯す。ウィンドウズでは接続したネットワークの種類が「自宅」「会社」「公衆」のどれかと尋ねてくる。ここで自宅を選んだユーザーは自分のコンピューターに対し、そのWi-Fiネットワークを使っている他のすべての人とファイルを共有できると伝えていることになる。サイバー犯罪者にとっては格好の餌食だ。

機内Wi-Fiサービスを使うと、地上にいるのと同じようにパソコンやタブレットを活用できる

機内Wi-Fiサービスを使うと、地上にいるのと同じようにパソコンやタブレットを活用できる

公衆を選んだ場合でも、ハッカーには他の攻撃オプションがたくさんある。「WiFiパイナップル」など市販のハッキング機器は、機内では特に危険だ。パイナップルはホームゲートウェイを装い、自らを介して無防備なユーザーを機内Wi-Fiにつなぐ。これでパイナップルのハッカーは閲覧行動を嗅ぎまわり、コンピューターのファイルにアクセスできるようになる。パイナップルは乗客に気付かれずに頭上の収納棚で動いている可能性もある。

機内Wi-Fiは技術的には地上の無線LANに比べて可も不可もない。このため、航空会社により高い基準が必要とも限らない。確かに、各社はWi-Fiのトラフィックを監視し、「シルバーテール」や「ファイア・アイ」のような製品を使って不正行為を検知することはできる。だが、そうすれば機内Wi-Fiのコストは極めて高くなる。私たちは今でも搭乗券や手荷物、そしてWi-Fiに十分な額を支払っている。

  • 1
  • 2
  • 次へ

春割実施中!無料期間中の解約OK!
日経電子版が5月末まで無料!

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報