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松山進化、目指すは頂点 全英オープンゴルフ

2015/7/15 13:12
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男子ゴルフの今季メジャー第3戦、第144回全英オープン選手権は16日、スコットランド東海岸のセントアンドルーズ・オールドコースで開幕する。総勢8人が出場する日本勢では、米ツアーで活躍する松山英樹(23)にメジャー初制覇の期待がかかる。マスターズ・トーナメント、全米オープンを制したジョーダン・スピース(21)は、メジャー3連勝に挑む。

3度目のジ・オープンで、松山英樹が「ゴルフの聖地」オールドコースのひのき舞台に立つ。米ツアー参戦2シーズン目の今季、日本の「怪物」はメジャーで優勝候補の一角に挙げられるまで進化し続けている。17戦しフェニックスオープン2位などトップ10入りが8回と"高値安定"。マスターズでは最終日にマキロイと並ぶベストスコアの66をマーク、メジャー最高位の5位に入った。

だがメジャー初Vを狙った全米オープンでは、優勝争いに絡めず18位に終わった。ショットは好調だったのに70、71、72、70。アンダーパーを一度もマークできなかったのは、最終日の6番で4パットするなど、初日から4日連続でダブルボギーをたたいたのが響いた。

マスターズでもそうだったが、全米オープンでもグリーン上で苦戦した。決勝ラウンド進出者の中でフェアウエーキープ率は4位(82.1%)、パーオン率は10位(75%)。最終日に同組で回ったスコットら世界のトップとショットではひけをとらないことに自信を深めた。「今の調子をキープすればいい」。コースマネジメントも巧みでティーインググラウンド、全長距離が連日変わる変則のセッティングにも無難に対応できた。

ところが平均パット数は60位(1.85)。フェスキュー芝に西海岸特有のポアナ芝がまじったでこぼこのグリーンに惑わされた。全英へ向け「締めであるパターが入らないと(スコアを)伸ばせそうで伸ばせない。タッチを合わせられるようにパットを中心に練習していきたい」と話した。

全英では初出場の2013年に6位と、全米オープン10位に続くメジャー2戦連続トップ10入り。世界に「MATSUYAMA」の名を知らしめた。優勝争いするにはまず、ティーショットを計112個あるバンカーに入れないこと。「たこつぼ」と称される深いポットバンカーにつかまれば1打余分に費やす可能性が大きい。

キーポイントはやはりパットだ。2年前もパット数は73位だった。セントアンドルーズにはグリーンを共用するダブルグリーンがあり、中には100ヤードの広大なグリーンも。いかにロングパットでタッチを合わせるか。パットの距離感がちょっと狂えば3パット、4パットが待つ。グリーンをうまく攻略できれば、胸躍る最終日を迎えられそうだが……。

小田孔、憧れのコースで活躍期す

5度目の全英は前年賞金王として迎える。小田孔明(37)にとっては世界で一番の大会。おのずと気合の入り方も違う。

「セントアンドルーズは2回目だし」。前回2010年大会は予選落ち。「パターイップスで、コースに感動しただけで終わった」。リベンジの思いは強い。今季国内ツアーでは予選落ちがない。苦手意識のあった日本ツアー選手権では初めての1けた順位となる5位に入った。

前週の試合を休み全英に備えたかったのが本音だが「新規大会を盛り上げたい」と参加。強行軍で大一番を迎える。来月の全米プロに出るためにも、活躍して世界ランクを上げたい。

昨年は初めて予選を突破、39位に入った。4日間を戦って、世界の強豪のコース攻略法に驚かされたという。「彼らは僕らが刻むホールでもポーンと300ヤード飛ばし、バンカーを越えていく。ドライバーの精度を上げていかないといけない」。今季は練習でもドライバーショットを重視。弾道を高低に打ち分けるように意識している。

全英用に新しくつくった2番アイアンを持ち込む予定。「天候次第でコースはガラッと変わる。風や雨だと耐えるだけ。小さなポットバンカーに入れないのが対策」と小田孔。少年時代から憧れた「ゴルフの原点」セントアンドルーズで思う存分、暴れてみせる。

(吉良幸雄)

〔日本経済新聞朝刊7月15日掲載〕

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