2018年12月17日(月)

手術中の腰の負担を軽減する機器を開発、外科医向け

2015/7/14付
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日経デジタルヘルス

「3時間も4時間もかかるような手術を毎日やっていると、肩が痛い、腰が痛いということになる。そこで、外科医の身体的な負担を軽減できるようなデバイスを開発している」――。千葉大学フロンティア医工学センター准教授の川平洋氏は2015年7月10日、医師、医療機器メーカー、ものづくり企業の交流イベント「C-square EXPO 2015」(会場:東葛テクノプラザ、主催:千葉県、国立がん研究センター東病院ほか)において、内視鏡外科医の身体的ストレス対策のために開発に取り組んでいる複数の機器を発表した。

1つは、手術中の執刀医の体重をひざで受け止める「サージカルニーレスト」である。手術中の医師は前かがみの姿勢を長時間続けるため、どうしても肩や腰に負担がかかる。サージカルニーレストでは、足を載せる部分を前傾させて体全体を傾けた上で、ひざあて部分で体重を受け止める。これで、執刀医は肩や腰を気にすることなく、手術に集中できるようになるという。

このサージカルニーレストは、2014年のC-square EXPO 2014でも発表されたが、その時点では「学生の工作品程度のもの」(川平氏)だった。その後、試作を何回も繰り返し、当初は18kgだった重量を片手で持てる8.6kgにまで小型・軽量化した。今後は製品化を念頭に、フルカーボン化でさらに軽量化していくという。

川平氏はこのほか、モニターに映った患部の位置を指定しながら若手医師の内視鏡手術を指導するための「ハンズフリーポインター」、緊急専門医も使える携帯可能な小型の「超音波診断システム」の開発状況を発表した。

サージカルニーレストの試作品と千葉大学フロンティア医工学センター准教授の川平 洋氏(左)。右は試作品を開発した京新工業社長の森 完氏

サージカルニーレストの試作品と千葉大学フロンティア医工学センター准教授の川平 洋氏(左)。右は試作品を開発した京新工業社長の森 完氏

(日経デジタルヘルス 神近博三)

[日経テクノロジーオンライン 2015年7月13日掲載]

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