2019年1月17日(木)

品川と臨海部、地下鉄2路線の新設を都が提言へ

2015/7/13付
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日経コンストラクション

東京都は2015年7月10日、国に整備を提言する東京圏の鉄道新線に、都心と品川、臨海部をそれぞれ結ぶ地下鉄2路線を加えることを明らかにした。品川方面行きの新線は、東京メトロ南北線と都営三田線の白金高輪駅などを起点とするイメージだ。今後の発展が見込まれる品川地域から都心へのアクセスの強化を狙う。

国では国土交通省の交通政策審議会が、「東京圏における今後の都市鉄道のあり方に関する小委員会」を中心として、2016年以降を対象とした東京圏の鉄道ネットワーク整備の基本方針となる新答申を検討している。小委員会は今後、東京圏の主要自治体や鉄道事業者などのヒアリングを実施する。都はこのヒアリングに先立って、提言の内容を公表した。

(東京都の資料に日経コンストラクションが加筆)

(東京都の資料に日経コンストラクションが加筆)

■舛添知事自ら言及

2000年に策定された運輸政策審議会答申18号(18号答申)は、2015年を目標年次としている。しかし、この答申に盛り込まれながら未整備の路線も少なくない。都は国への提言で、そうした路線である東京8号線や東京12号線の延伸などと、JR東日本が構想中の羽田アクセス線を、今後優先すべき路線として挙げる予定だ。都心を起点とする地下鉄2路線の構想は、これらの路線に比べれば優先度が低いとされているが、舛添要一知事が7月10日の記者会見で自ら言及した。

白金高輪駅付近の景観。同駅には東京メトロ南北線と都営三田線が乗り入れている。(写真:日経コンストラクション)

白金高輪駅付近の景観。同駅には東京メトロ南北線と都営三田線が乗り入れている。(写真:日経コンストラクション)

品川地域は、品川駅経由の東海道新幹線や羽田空港の利用で国内の地方都市や海外にアクセスしやすいうえに、リニア中央新幹線やJR在来線の新駅の整備も予定されている。しかし品川駅は、都心への主要な交通手段である地下鉄との接続が弱い。都は、同駅から直線距離で約1.5km離れた白金高輪駅との間に新線を整備するなどして、この弱点を解消したい考えだ。

臨海部は東京五輪をきっかけとした人口増が見込まれている。ここと都心を結ぶ交通機関としては、東京都中央区が先行して地下鉄の新線を構想しているうえに、都もBRT(バス高速輸送システム)のプロジェクトを計画中だ。しかし舛添知事は会見で、バスが鉄道に比べて定時運行を確保しにくく、輸送力も劣ることを理由に、地下鉄の必要性を強調した。中央区の地下鉄構想との兼ね合いについては、「国、区、都、この三つのチームワークを組みながらやっていく」などと述べた。

(日経コンストラクション 安藤剛)

[ケンプラッツ 2015年7月13日掲載]

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