トヨタ、汎用型自動ブレーキでも歩行者対応を検討

2015/7/11付
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日経テクノロジーオンライン

トヨタ自動車は、汎用型の自動ブレーキシステム「Safety Sense C」のセンサーで検知できる対象物として、歩行者を追加する検討を始めた。現在は先行車だけだが、歩行者も検知できるようにすることで、衝突回避できる対象物を段階的に増やしていく。

Safety Sense Cは、単眼カメラと赤外線レーザーの二つのセンサーで先行車を検知して衝突の可能性を判断、必要に応じてESC(横滑り防止装置)で自動ブレーキを作動させて衝突を回避するシステム。2015年4月に発売した新型「カローラ」をはじめとして、6月発売の「ヴィッツ」、7月発売の「シエンタ」など搭載車種を増やしている。

ただ、欧州では自動車アセスメント「Euro NCAP」が2016年に、歩行者対応の自動ブレーキを評価項目に追加する計画。日本の自動車アセスメント「J-NCAP」でも同等の基準を採用する方向で検討している。

一度実用化したセンサーは、自動車アセスメントの基準強化に応じて変更するのは難しい。そこで、トヨタは自動ブレーキ用のカメラのハードウエアに変更を加えることなく、ソフトウエアのアップグレードで、カメラで検知できる障害物の種類を増やしていく計画。対象となる障害物は、歩行者のほかに自転車なども検討中である。

小型ミニバン「シエンタ」

小型ミニバン「シエンタ」

コンパクトカー「ヴィッツ」

コンパクトカー「ヴィッツ」


「カローラ」の売れ筋であるワゴン「カローラフィールダー」

「カローラ」の売れ筋であるワゴン「カローラフィールダー」

Continental製の「Safety Sense C」。単眼カメラと赤外線レーザーを一体化した

Continental製の「Safety Sense C」。単眼カメラと赤外線レーザーを一体化した


トヨタは既に、車両と歩行者の両方の対象物を検知できる自動ブレーキ「Safety Sense P」を2015年夏に実用化することを表明している。2015年春に発売した同Cについても、将来は同Pと同じように歩行者にも対応させたいとの意向だ。

Safety Sense Cは、ドイツContinental製で、単眼カメラと赤外線レーザーで構成。レーザーを使ってコストを抑えているのが特徴。一方の同Pは、デンソー製で、単眼カメラとミリ波レーダーで構成する。レーダーでより遠方の障害物を検知できる。

(日経テクノロジーオンライン 小川 計介)

[日経テクノロジーオンライン 2015年7月10日掲載]

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