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スポーツ界に足りぬ「見る力」 目を鍛え能力アップ
飯田覚士氏に聞く

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2015/7/11 3:30
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――日本視覚能力トレーニング協会設立の目的は。

「一番はビジョントレーニングの普及。五輪を目指す人はどんな競技でもビジョントレーニングをやるべきだと思うし、現状は本当にもったいないと感じている。東京五輪まであと5年に迫り焦っている。目の問題で本来のパフォーマンスを発揮できず、ぎりぎり4位になってしまう人もいるはずで、トレーニングをしていたら堂々の金メダルを取れるかもしれない。そういう差は絶対にあると思う。選手には、自分の目はここが弱点で、競技にはこの部分が必要だからここを強化しようなどと、意識してトレーニングをするようになってほしい」

「日本視覚能力トレーニング協会」を設立し、セミナー開催やトレーナー資格なども視野に入れる

「日本視覚能力トレーニング協会」を設立し、セミナー開催やトレーナー資格なども視野に入れる

子供たちにも…文化、教育と幅広く

「ビジョントレーニング自体が視力回復と誤解されることが多いし、トップアスリートだけがやるものだと思っている方もいる。だが、アスリートに限らず、目が原因で失敗したり、困ったりしているのに、そのことに気づいていない人たちがいっぱいいる」

「特に子供たちは絶対に自分では気づけない。右目と左目の焦点が合わずに物が二重に見えてしまい、『なんでこんなわけのわからない字を書くんだ』と学校の先生や親に怒られて勉強についていけなくなったり、コップの中身をこぼしてしまったりする子もいる。生まれてからずっとそう見えているので、他のみんなもそういう世界にいると思っている。普及活動のなかでビジョントレーニングというものがあることを告知していきたいし、親御さんやスポーツ指導者、学校の先生に『ひょっとしたらあの子は目が原因なのでは』と気づいてもらえたらいい」

「目に問題を抱えた人たちが自分のボクシングジムのホームページを訪れることが多くなり、スポーツ指導者の問い合わせも増えてきた。ただ、全国あちこちで講演活動もしているが、発信力が弱い。他の専門家の方も"点"で活動しているので、うまくネットワークをつくり、興味を持った人が勉強できるセミナーの開催やトレーナーの資格認定などをつくってレベルを上げていければ。指導者も育っていないので養成していきたい。スポーツは一つの大きな柱ではあるけど、文化、教育と幅広い分野で活動していきたい」

(聞き手は金子英介)

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