2019年7月22日(月)

面接官から「元気だね」と言われたら要注意
コンサルタントが伝授する「通る面接」

2015/7/7 6:30
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8月の「面接解禁」に向けて、就活生が一番気になるのは面接のテクニックだ。日本経済新聞社は4日、就職コンサルタントの村山涼一氏を講師として招き、「8月1日『面接解禁』直前対策講座」を東京・大手町の日経カンファレンスルームで開いた。「抽象的な決まり文句はダメ」「質問に対する答えは短く」――。村山氏は具体的なアドバイスを示してくれた。

■「みんなを笑顔に」は絶対ダメ

村山涼一(むらやま・りょういち)1961年東京生まれ。中央大学法学部法律学科卒。企業のマーケティング業務を請け負い、プランニング、コンサルティング、研修などを行っている。就職活動やマーケティングに関する著書や講演も多数。7月末に最新刊『適社内定』(日本経済新聞出版社)を刊行予定。

村山涼一(むらやま・りょういち)1961年東京生まれ。中央大学法学部法律学科卒。企業のマーケティング業務を請け負い、プランニング、コンサルティング、研修などを行っている。就職活動やマーケティングに関する著書や講演も多数。7月末に最新刊『適社内定』(日本経済新聞出版社)を刊行予定。

村山氏が強調したのは、「多くの学生がよく使う抽象的な決まり文句は絶対使ってはいけない」というアドバイスだ。特に、学生の約5割もが使うという『みんなを笑顔にしたい』という志望動機は、絶対にNGだという。

「抽象的でマクロすぎるため、言われてもまったくピンと来ない」(村山氏)。

村山氏が面接を受ける学生の役となり、スタッフが面接官となって、悪い面接例を参加者の前で実演した。自己PRの悪い例で挙げたのは「私はアルバイト講師をやった。一人一人の能力を見極めて指導し、生徒の成績を上げることができた。その経験から、私には個別対応力があると思った」といういかにも学生が使いそうなフレーズ。しかし、同氏によると「~をやった、~をやった、その経験から~ができたという『やったやったフレーズ』は典型的すぎて没個性になってしまう」という。

「個別対応力」といった単語も就活で自分をアピールする時によく使われる常とう句で、具体性に欠けるため使用を控えた方がよい。面接の時に、抽象的な言葉を続けていると、具体的な回答を求める面接官との間で、最悪の「圧迫面接」になってしまう可能性がある。

「志望動機=自分のやりたいことではない」と村山氏は話す。面接を受ける会社の事業内容を知った上で、それが自分のやりたいこととマッチしていて、自分には事業に貢献できる能力があることまでを伝えなければ面接には通らない。志望動機を読んで、どの会社を受けるかわかるくらいその会社に適した情報があふれる志望動機でなければならない。面接時に要となるのは、具体性と独自性をもった志望動機だ。

面接必勝のポイントは、「面接官に質問を何回させるか」だという。「面接は対話なので、面接官に質問を多くさせることが大事。そのために結論から端的に話すよう心がけた方がいい」(村山氏)。準備万端で面接に挑む学生は、意気込んで一つの質問に対し長く答えてしまうことがある。本人は面接で力を出し切ったつもりでも、面接官にとっては好ましくない。村山氏いわく「面接官から『元気がいいね』と言われたら要注意」だ。

■勝ちを狙えるのは最初の切り口

選考の過程で重要な関門として気になるグループディスカッションについても明確なアドバイスがあった。村山氏は「グループディスカッションは単なる通過テストであって、どこかで審査官の印象に残ることを言えば、必ず通る」という。勝ちを狙えるタイミングは3つ。「最初の切り口、議論が袋小路になった時、議論の最後」だという。

会場には235人の就活生が参加した(東京・大手町の日経カンファレンスルーム)

会場には235人の就活生が参加した(東京・大手町の日経カンファレンスルーム)

「その中で一番勝ちやすいのは、最初の切り口です。切り口が面白ければ、それだけで面接官の目に留まり、グループディスカッションは簡単に通過できます」(村山氏)。今年は、争って勝つディベート型ではなく、協調していい意見を出すケーススタディ型のグループディスカッションが多く、出題される問題が長い傾向にある。そのため、一番初めに問題の中で要件となるのは何かを考えることが圧倒的に重要だという。

たとえば、「B町にある大型ショッピングセンターに客足が流れ、もうからなくなったA町の商店街を再興する方法」を考える問題があったとする。この場合、どうやってA町の「客を増やす」のかではなく、「客を呼び戻す」ことだけに焦点をあてるよう提案するだけで、議論の切り口が変わる。

解決策を考える時に、「周りをあっと言わせる発想」を生み出す7つの考え方も紹介してくれた。その中で簡単にできる考え方の1つは、「エクステンション」だ。これは特に、新しい商品を開発するメーカー企業を受けるときに使える方法だ。

考え方は簡単。ヒット商品を1つ思い浮かべ、その商品の消費者の年代を動かしてみるだけ。赤ちゃん用のオムツから、年代を上に動かすと、お年寄り用のオムツになることが例として挙げられる。新しい発想を生み出すことは一見難しそうだが、考え方やテクニックを身につければ、そのハードルは下がりそうだ。

これから面接に向けて、学生たちは就活に本腰を入れ始める。暑い日が続き、体力的に辛いこともあるだろう。村山氏は「就活では、働くことに対する自分の動機をしっかり見つけてほしい。ビジネスマンとして社会を背負う時、どういう使命感をもってその仕事をやっていくかということまで考えることが重要です」と就活生を激励した。

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