インサイド/アウトサイド

フォローする

ソフトバンク武田、次期エースへの階段着々

(1/2ページ)
2015/7/7 6:30
保存
共有
印刷
その他

今季のセ・パ交流戦で最高勝率球団となってから一気に波に乗ったソフトバンク。リーグ連覇に向けた首位固めを着実に進めている。12球団トップのチーム打率を誇る強力打線が好調の理由なのは間違いない。が、見逃せないのが22歳の右腕、武田翔太の活躍だ。5月下旬から現在まで自身5連勝中で、チーム勝ち頭の7勝(2敗)。先発ローテーションの軸として、存在感は日増しに大きくなっている。

序盤は苦戦、「細かいこと考えてた」

ソフトバンクが3年ぶりの日本一に輝いた昨季、夏場に1軍昇格を果たすと、日本シリーズ第2戦では阪神打線を手玉にとり、勝利投手となった。シリーズ全体の流れをがらりと変えた好投が評価され、優秀選手賞も獲得。悩まされてきた右肩痛から解放された今季は、シーズンを通してのさらなる飛躍が期待された。

だが、序盤は苦しんだ。自身にとっての開幕戦だった4月1日のオリックス戦で六回途中9安打7失点と打ち込まれると、その後も投球が安定しない。同月29日、5月6日と2戦続けて5失点するなど、ふがいないマウンドが続いた。プロ入りしてから制球を重視して、走者がいなくてもセットポジションで投げてきたが、今季は球威を増そうと、大きく振りかぶるワインドアップなどを試してきた。試行錯誤して悩むあまり、「(目の前の打者のことよりも)自分のフォームとか、細かいことばかり考えていた」と武田は振り返る。

不振を脱却する転機になったのは、投手コーチ陣や先輩左腕の大隣憲司から受けたアドバイス。5月下旬の交流戦開幕前のことだ。コーチ陣が投球フォームのポイントに掲げたのが「方向性」と「リズム」。そして、大隣に口を酸っぱくして言われたのが「目線」だという。

武田の年度別成績
登板完投完封
勝ち
防御率
20121181111.07
131744003.48
14733101.87
151372113.21

(注)15年は7月6日現在

目線を意識、チェックポイントは3点に

投げたい方向に無理なくスムーズに左足を踏み出すことと、全体のリズム感が大切という指摘に得心がいったのはもちろんのことだ。とりわけ「今までの自分にはなかった考え、発想。さすがに良い投手は考えることが違う」と驚き、深い感銘さえ受けたというのが「目線」という大隣の考えだった。

マウンドに立ち、本塁へ向かって体重移動していくときに、ミットを構える捕手の見え方が以前と違ったら「いつもと同じになるように戻せ」という先輩左腕の教え。微妙な感覚やバランスのずれの修正法を身につけるとともに、それまで「10個ぐらいはあった」という細かなチェックポイントがシンプルな3点に絞れた。「その3つの歯車がすべてかみ合ったら、間違いないなという確信が、自分の中で得られた。全体的にゆとりが生まれ、前と比べたら打者を観察できるようになった」

  • 1
  • 2
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

プロ野球コラム

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップスポーツトップ

インサイド/アウトサイド 一覧

フォローする
強力打線の一角を担うオースティン。早期の復帰が待たれる=共同共同

 開幕から3週間が経過し、対戦カードは2巡目に入ったプロ野球。得点力不足に悩むチームもあるなか、前評判を上回る破壊力を見せつけているのがDeNA打線だ。チーム打率は一時3割を超えた。一度打ち出すと止ま …続き (7/14)

栗原(左)は好調な打棒に加え、守備でも多才ぶりを発揮=共同共同

 プロ野球で3年ぶりのペナント奪還と4年連続の日本シリーズ制覇を狙うソフトバンクに新たな力が台頭している。高卒6年目の栗原陵矢(23)だ。初めての先発出場を勝ち取った開幕戦でサヨナラ打を放つと、その後 …続き (6/30)

練習試合で猛アピールした湯浅には、坂本の代役としても期待がかかる=共同
共同

 主力の坂本勇人(31)、大城卓三(27)両選手の新型コロナウイルス感染が判明し、6月19日のシーズン開幕に不安を残す巨人に、頼もしい新戦力が台頭してきた。3年目の内野手、湯浅大だ。2日から再開された …続き (6/16)

ハイライト・スポーツ

[PR]