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女子ゴルフの勝みなみ、母とつかんだアマ日本一

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2015/6/30 6:30
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27日まで5日間にわたり北海道札幌GC輪厚(6401ヤード、パー72)で開かれたゴルフの日本女子アマチュア選手権を制したのは、16歳の勝みなみ(鹿児島高)だった。昨年4月に15歳で国内ツアー最年少優勝を果たした前途有望なジュニア世代の一人。本人の才能と努力に加え、周囲のサポートもなければアマ日本一の栄冠には手が届かなかった。とりわけ、キャディーを務めるなどコース内外で支え続けた母、久美さんの存在は大きい。

V決定の瞬間、母は状況把握できず

大会決勝は36ホールのマッチプレーで勝者を決める長丁場。5アップとリードして迎えたパー4の31ホール目だった。勝はカップまで2メートルのフックラインを読み切ってバーディーを奪い、さらに6アップとした。残り5ホールを相手が取っても追いつくことはできず、6アンド5で大会初優勝が決まった。

グリーン上で何度もガッツポーズをする勝。ところが、その傍らにいた久美さんは一人状況を把握できずにいた。「このホール、娘が絶対に取りたいと言っていたので、やけに気合が入っているなと思っていましたが……」。苦笑いしながら「すみません。目の前の一つ一つのプレーのことしか見えていませんでした」と付け加えた久美さんの言葉は、実は勝の今大会の状態を的確に表していた。

23、24日にそれぞれ18ホールのストロークプレーで予選ラウンドを戦い、上位32人が25日からの決勝トーナメント(18ホールのマッチプレー)に進んだ。予選ラウンドで勝はショットが曲がり、パットもなかなか決まらずに苦戦していた。一時は通算1オーバーまでスコアを落とし、決勝トーナメント進出が危ぶまれたほどだった。

決勝トーナメントに入ってもなかなか調子が上向かなかった。25日の1回戦では18ホールで決着がつかず、エクストラホールの19ホール目までもつれ込んだ。2回戦は最終ホールにパーを拾って辛くも逃げ切った。

かつてない長期遠征、そばで支え続け

翌26日の準々決勝では最終ホールにバーディーパットを決め、粘る相手を振り切った。土壇場で勝負強さをみせたが、どの対戦もどちらの選手が勝ってもおかしくない内容だった。集中力が途切れずに最後までプレーすることがカギを握るマッチプレーで、キャディーとして娘を支えた久美さんは目の前の一打に集中し、先を見据える余裕を持てなかったのだ。

勝が本調子にほど遠かった背景には連戦による疲れもあった。7日に自宅のある鹿児島を出て、ツアー2試合を転戦。全米女子オープン最終予選会にも出場し、日本女子アマ選手権のため札幌に入った。「これほど長い期間、鹿児島を離れたのは初めて」と勝が振り返ったほどだった。

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