ずれたボルト穴の開け直しが原因、新名神の工事遅延

2015/6/29付
保存
共有
印刷
その他

日経コンストラクション

2015年6月17日に新名神高速道路の夜間工事で起こった大幅な遅延について、西日本高速道路は24日、橋桁のボルト穴にずれがあり、その場で開け直すなどして作業が長引いたことが原因だったと発表した。工事に伴う名神高速道路などの通行止めの解除が4時間近く遅れ、周辺の道路で最大18.5kmの渋滞が発生していた。

ボルト穴のズレがあった橋桁接合部。西日本高速道路会社の資料に日経コンストラクションが加筆

ボルト穴のズレがあった橋桁接合部。西日本高速道路会社の資料に日経コンストラクションが加筆

橋桁接合部の概況。西日本高速道路会社の資料に日経コンストラクションが加筆

橋桁接合部の概況。西日本高速道路会社の資料に日経コンストラクションが加筆

夜間工事をしていたのは、新名神高速道路の高槻第二ジャンクション(JCT)橋(大阪府高槻市)。名神高速との連結部となる鋼橋だ。宮地エンジニアリング・東京鉄骨橋梁・片山ストラテックJVが、2012年4月から16年6月までの工期で上部工事を進めている。トラブルがあった日の夜間工事では、ランプ橋の一部である延長約85mの橋桁を既設の橋桁に連結した。既設桁と新設桁の接合部に両面から添接板を当てて、ボルトで締め付ける作業だ。

ところが桁の片方の側面でボルト穴に大きなずれがあった。最初はジャッキで桁の位置を調整してボルトを挿入し、締め付けたものの、接合に必要な本数を確保するのは無理だった。そこで宮地エンジニアリングJVは現場で既設桁に穴を開け直し、40本のボルトを通して締め付けた。この作業の影響で、夜間工事の終了時刻は予定の17日午前3時30分から約6時間遅れの午前9時10分となった。

西日本高速によると既設桁の施工時期は約1年前の14年5月で、製作時期が今回連結した橋桁と異なったため、ボルト穴が合うかどうか事前に試す余裕が無く、現場合わせだったという。ずれが発生した原因や、今後、接合部に補強が必要となるのかどうかなどは、6月24日時点で明らかにしていない。

(日経コンストラクション 安藤剛)

[ケンプラッツ 2015年6月25日掲載]

保存
共有
印刷
その他

日経BPの関連記事

電子版トップ



[PR]