暴露される米スパイ網、背後に中国の影
編集委員 秋田浩之
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いまでも思い出すのは、ワシントンに駐在記者として着任し、ホワイトハウスの記者証を申請したときのことだ。当時は、2001年の米同時テロの半年後だった。
記者証を手に入れれば、簡単な持ち物検査だけでホワイトハウスの敷地に自由に入れるようになる。それだけに、手続きは厳格だった。
自分の身元が怪しくないことを確認するため、米連邦捜査局(FBI)などが必要な個人情報を集めることに同意する――。こんな趣旨の...
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