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ツウな外国人オススメ、日本のコレ!

日本人が気づかない日常の中に、インバウンドの意外なヒット商品や人気スポットは隠れているもの。そこで、日本に2~3年以上住んでいる外国人100人に、母国の友人や家族にぜひおすすめしたいグッズや都内の穴場を紹介してもらった。

「こすると消えるペンは土産で喜ばれる」とシンガポールのクオ・テンミンさん(38)が夢中になるのは、パイロットコーポレーションのボールペン「フリクション」。韓国のチョウ・スヒョンさん(46)がよくお土産にするのは、旭化成ホームプロダクツの「サランラップ」。「韓国の業務用のラップより、切りやすくて使いやすい」(チョウさん)という。ほかにも、マレーシアのタン・リン・チェットさん(26)は洗濯機を洗浄するための洗剤をあげる。

中国の邱吉さん(33)の一押しは「中古CD」。中国から来た友人を連れて、東京・新宿の中古CD店「ディスクユニオン」をよく訪れる。「中国より品ぞろえが良く安いので喜ぶ」。日本人にとって当たり前の商品が並ぶ風景にも、意外な魅力を見いだしている。

ラーメンやすし、焼き鳥など、海外で定着しつつある和食。中でも、独特な日本情緒を味わえる店が回答には並んだ。東京・両国のちゃんこ鍋・割烹「吉葉」は、店内の中央にしつらえてある本物の土俵が人気だ。

インドネシアのマリア・マグダレナさん(22)が「2千円くらいで昭和風情と焼き鳥が楽しめる」とオススメなのは、東京・歌舞伎町などにある居酒屋チェーン「薄利多賣半兵ヱ」。昭和風の看板やオモチャが店内に並ぶ。

米国のリチャード・ベイリーさん(45)が推すのは東京・谷中の商店街で食べられるコロッケ。江戸情緒が残る和食店などが注目されがちだが、昭和風の店や街並みも、外国人にとって魅力的な「日本らしさ」のようだ。

まだ海外でなじみの薄い和食の「新顔」にも注目が集まる。韓国のヤン・スヒョンさん(21)によると、同国の若者の間では「日本に来たら牛カツが外せない」という人が多いらしい。肉がレアで赤くきれいという、東京・渋谷の「もと村」が特におすすめだ。

「台湾ではまだ店を見ないけれど、友達を連れて行くと必ず喜ぶ」と宋傳浩さん(24)が話すのは、都内などで展開するつけ麺の「やすべえ」。和食ブームに乗って、これらの料理が海外でヒットする日も遠くないかもしれない。

母国で日本食を味わいたい人のニーズをくんだ食べ物も、お土産に選ばれた。インドネシアのナビラ・サブリナさん(25)が、イスラム教徒の訪日客におすすめなのは、動物由来の材料を一切使っていないインスタント麺「サムライラーメン旨味」。

2食税抜き800円と少し高めだが、販売元のラジーゼン国際食文化研究所(鹿児島県日置市)によると、シンガポールなどからネット注文も相次ぐほど話題になりつつある。

岡本メリージェーンさん(51)によると、出身のフィリピンで受けているのが、モチクリームジャパン(神戸市)のクリームソースを餅で包んだスイーツだ。「フィリピンのコメは粘りけの少ない長粒種なので、日本の餅の食感が珍しい」のが人気の理由。

タイのピタウェイ・シリワンさん(34)のおすすめは、イカをプレスして豪快に揚げた、タキダエンタープライズ(福井県坂井市)の「いかから揚げせんべい」だ。実は、同国に今や2店舗が進出する人気ぶり。セブン&アイ・ホールディングスのスイーツやつけ麺などのPB商品「セブンプレミアムシリーズ」を薦める声もあった。

訪日客の心をつかむのは、すし、天ぷら、家電製品といった定番品だけではない。日本人が普段は意識していない、でも日本にしかない技術や味わいに、訪日客がはまっていることも少なくないようだ。インバウンドの次のヒット商品は、私たちの身の回りに既にあるのかもしれない。

[日経MJ2015年6月26日付]

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