2019年6月16日(日)

ウシオ、タブレットと連携するコンパクトな吸光度計

2015/6/24付
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日経テクノロジーオンライン

ウシオ電機は、スマートフォン(スマホ)やタブレット端末と連携するコンパクトな吸光度計「Picoscope(ピコスコープ)」を開発し、2015年7月1日より受注を開始する。たんぱく質や重金属、環境ホルモン、DNAなどの濃度測定や検出に向ける。出荷開始は2015年9月下旬を予定。

吸光度計「Picoscope(ピコスコープ)」

吸光度計「Picoscope(ピコスコープ)」

同社によれば、現在、大学や研究機関などで常用されている吸光度計は、専用のデータ処理用パソコンも含めて移動ができない据え置き型で、かつ高額なものが多い。共用設備として使っているケースが多いため、測定者は測定のたびに数百本単位の試薬やサンプルを移動させる手間がかかる上、データ処理作業も煩雑で測定の順番待ちが恒常化するなど、測定作業の非効率さが指摘されているという。

そこで今回、ウシオ電機は九州大学とともに、シリコーン樹脂に特殊な加工を施すことで迷光や散乱光を抑制し、振動や衝撃にも強い光源一体型の小型光学センサーを開発した。このセンサーを搭載することで、1mL当たりng(ナノグラム)レベルの高精度の測定能力を備えつつ、コンパクトな低価格帯の吸光度計を開発したとする。

新製品は、汎用チューブ(PCRチューブ)のままで測定できるため、ピペットなどを用いる作業が不要。通信機能を搭載したことでスマホやタブレット端末で操作・表示が可能。さらに検量線などのプログラムはネットワークサーバー経由で入手、または自己作成が可能なため、1台で複数項目の測定が行える。

外形寸法は、D70×W150×H30mm。重さは300g以下。電源は単4電池×3本。一度に測定できるサンプル数は1本。測定開始から結果出力までの測定時間は1秒以上。吸光度範囲は0.02以上。測定感度検知下限値は1ng/mL以上(ブロモフェノールブルー水溶液)。推奨PCRチューブはWATSON製 137-211C 0.2mL。最小サンプル量は30μL。

外部インターフェースは、Bluetooth low energy(Bluetooth smart) Class2。当初対応するタブレット端末はNexus 7(Android OS device)。iPadやiPad mini(iOS)には順次対応予定。参考価格は9万8000円(税抜)である。

(日経テクノロジーオンライン 小島郁太郎)

[日経テクノロジーオンライン 2015年6月23日掲載]

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